就労継続支援A型事業所『NSB』
就労継続支援A型事業所『NSB』
種類・内容 | |
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所在地 | 〒埼玉県鴻巣市人形1-7-39 |
代表・運営者 | |
連絡先 | TEL 048-542-9571 FAX 048-580-7645 |
~『障がい者』ではなく対等に働く仲間たち~
【電話】048-542-9571【FAX】048-580-7645
住所:鴻巣市
「うちでは、15人ほどの障がいのある人たちが働いています。
皆さんのおかげでお店が成り立っているので、本当に感謝していますね」
そう語るのは、株式会社NSB代表取締役の遠藤滋さんだ。
「なすび」で親しまれる同社は、彩り豊かなお弁当を北本市やその近隣の事業所へ配達している。
「就労継続支援A型事業所(※)」という形式で障がいのある人の雇用を始めたのは2年前のことだ。
※就労継続支援A型事業所…障がいや難病のある人が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービス。
北本市内にA型事業所はなく、NSBは鴻巣市でも唯一のA型事業所となっている。
◇50歳の挑戦飲食から福祉の世界へ
「はじめは不安でしたね。障がいのある人たちと働くって、どういうことなんだろうって」
長く飲食業で経験を積み重ねてきた遠藤さん。
50歳の節目の年齢で新しいことに挑戦しようと、近隣のA型事業所を見学し、社員の皆さんと話し合いを重ねた。
福祉の専門知識のある社員を新規採用し、現在の形態に移行したという。
◇障がいを「治す」ではなく「受け止める」
最初に障がいのある人を4人採用し、信頼関係を築きながら、徐々に採用を増やしていった。
現在は、身体障がい、知的障がい、精神障がいのある人たちが働いている。
年代も幅広く、北本市在住の人はもちろん、鴻巣市や行田市から通う人もいるという。
「衛生管理を徹底しながら、調理の補助やパソコン仕事、電話番などもやっていただいています」
マネージャーが目を配り、それぞれの得意・不得意を見て、配置や分担を考え、作業を行ってもらう。
細かい仕事が得意な人、作業のスピードが速い人、丁寧に仕上げる人など、さまざまな人がいる。それぞれが目標を持って、自らの力を伸ばしていくのが、NSBのやり方だ。
「はじめは、彼らを『治してあげなきゃ』って使命感を持ってたんですよ。でも、風邪みたいに治るものじゃない。
みんなの特性をそのまま受け止めるっていう風に考えを変えたんです。
そのうえで社会でなじんでいけるように、感謝の気持ちを持つことの大切さなど、私自身が経験して学んだことを伝えてますね」
◇みんなといるうちに自分も変わった
もともと福祉施設ではなかったNSB。
A型事業所への移行を通し、遠藤さん自身の気持ちも大きく変化したという。
「ずっと飲食業をやっていたのが、福祉や障がいの分野に飛び込んで、当事者の皆さんやその家族の皆さんと近い立場になって…以前よりもずっと、障がいについて考えるようになりましたね」
NSBでは、一般企業等への就労移行支援も行っている。移行先を探すため、様々な企業へ足を運んでいる。
障がいのある人たちを応援してくれる人や協力してくれる場所がもっと増えれば、障がいのある人もない人も、気持ちよく一緒に暮らせる社会になるのでは、と遠藤さんは考える。
「それが、共存とか、地域共生社会ってことなんじゃないかなと思います」
◇働く人の声
ここに来るまでは体力を使う仕事が多かったので、初めは調理補助の仕事は難しいって思ってたんです。
でも、だんだんできることが増えて、今はすごく楽しいですね。
〔広報きたもと 令和5年10月号〕