北本団地「中庭」こどもマーケット
北本団地「中庭」こどもマーケット
種類・内容 | |
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所在地 | 〒埼玉県北本市 |
代表・運営者 | |
連絡先 |
北本団地「中庭」こどもマーケット
~こどもたちがやりたいことを持ち寄る居場所~
日時・場所:偶数月に北本団地商店街で開催する「団地マーケット」内で開催。
また、来年3月に予定している「みどりとまつり」内でも開催予定。
内容:マジックショー、マンガ、スライム屋さんなど、こどもたちが自分のやりたいことで出店。
問合せ:暮らしの編集室
【E-mail】kitamotokurashi@gmail.com
北本団地で開催する「団地マーケット」では、こどもも「こどもマーケット」として出店する。
この中心メンバーは、3月に開催した「みどりとまつり」内の「こどもまつり」の参加者だ。
このまつりでは、こどもたちが自分で考え準備して、マジックショーやアクセサリー販売などを行った。
提案したのは、北本団地シェアキッチン「中庭」の落合カナコさんだ。
「中庭」は、「みんなのだがしや ビーム」や「中庭スゥクゥルゥ」など、こどもの居場所づくりにも使われる。
「関わり合って柔軟になるようなこどもの居場所を作りたくて。そこに地域の皆さんがアイデアを持ってきてくれたんです」とカナコさんは話す。
「こどもまつりの顔合わせでは、みんなが緊張している中、こどもたちと仲良くなりたくて『落ち葉拾いが最近の好きなことです!』と興奮気味に言ってしまいました(笑)。
こどもたちは冷静にやりたいこととか呼び名とか話してくれて面白かったですね」。
その後、団地マーケットが開催されるようになり、こどもまつりのメンバーも出店。
回数を重ねるうちに、こども同士で話すようになった。「タイプの違う子が仲良くなるのを見ると、良いなあって思います」。
カナコさんがこどもと接する時は、〝こども自身が体感して出た言葉なのか〟を見るようにしている。
「誰かに影響されたままの言動なのかな、と感じた時は、『良いこと思いついた!』って違う視点もちょっと伝えます。固まったものをほぐす感じかな」。
カナコさん自身も、「中庭」で人と関わるようになり、ずいぶん変わったという。
「色々なコミュニケーションを通して相手を理解しようと努めるようになりました。
こどもたちも大人たちも、一緒にこの場所で過ごしていって、まずは自分の周りから〝世界平和〟をつくっていきたいですね」
◆こどもマーケットに参加して
◇スライム研究所(スライム屋さん)
〔息子を信頼できるようになりました〕中嶋三香子(なかじまみかこ)さん
息子がお店を出したがっていたので参加しました。
他の子たちの輪に入れるか心配でしたが、みんな息子のペースを受け入れてくれました。
息子が包材屋さんで容器を選び、「スライムキット」を家族で作って、流れもしっかり準備しました。
当日は思った以上に息子が人と会話できていたのでびっくり。
目が離せない子だと思ってましたが「本人に任せて大丈夫かも」と信頼できるようになりました。
出店を続けて「今回はこんなことがあったから次はこんな風にした方がいいよね」って反省を次に生かして考えるようになったのも成長だと思います。
私も、息子と準備するのも楽しいですし、人と話したり駄菓子屋さんで買い物したりして、楽しい場所になっています。
〔お店屋さんとしてもお客さんとしても楽しみな場所〕結人(ゆうと)さん
スライムを作るのが好きだから、お客さんも自分でスライムを作れるキットのお店をやりたくて参加しました。
キットはカップの大きさや作り方、値段もこどもが買いやすいように考えて決めました。
ポップも自分でパソコンを使って作りました。
初めて出店したときは思った以上に人がいっぱい来て、準備したキットが全部売り切れてびっくりしました。
人と話すことが苦手だったけど、ちょっと話せるようになりました(今も苦手だけど)。毎回新しいバージョンのスライムを考えて出店してます。
お客さんはみんな優しいし、お店屋さんとしてもお客さんとしてもとっても楽しくて、楽しみな場所です。
◇KouMagic(マジックショー)/ななみんのマンガ
〔こどもが好きに表現して大人が受け入れる貴重な場〕大原聡(おおはらさとし)さん
息子がマジックをやるので、身内以外の前で披露したら広がりが出るかなと参加を勧めました。
ただ、本人が嫌な思いをしないか不安にもなりましたね。
手を出さずに見守りましたが、お客さんも優しくて2人とも楽しく参加できていますし、人に対して物怖じしなくなった気がします。
こどもたちが自分の好きなことを表現して、それを親でも先生でもない人たちが受け入れる、包容力のある場だと思います。
参加する人が増えていけばいいし、協力できることはしたいですね。
〔もっとすごいマジックでお客さんを喜ばせたい〕滉(こう)さん
たくさんマジックを練習して、お客さんが参加できる構成を考えました。
結構緊張したけど、お客さんも喜んでくれて、次のマーケットでは、もっとすごいマジックを見せようと思いました。
広報紙とかで知って僕のマジックを見に来てくれたお客さんがいたのも嬉しかったです。
マジックの腕が上がったし、コミュニケーション能力も高くなったと思います。
これからはもっと大がかりなマジックに挑戦したいです。
〔人と話すのに緊張しなくなった〕七海(ななみ)さん
最初はお手伝いで参加して、受付でお客さんに声をかけて回りました。
お兄ちゃんがマジックやってるのを見て楽しそうだなと思って、わたしもマンガを描いて出してみたら、知らない人が読んでくれて嬉しかったです。
参加して人と話すのに緊張しなくなりました。
次はもっと読みやすいマンガを描きたいです。
〔広報きたもと 令和6年10月号〕