コミュ障の視点から見るセルフサービス
コミュ障の視点から見るセルフサービス
相も変わらずモンハンに勤しむ今日この頃。
気付けばほぼ毎日チャットで話しながら一緒に遊ぶフレンドが出来たことでプレイ時間も増えて廃人街道まっしぐらです。
こうなるのが分かりきっていたから今までネトゲの類は避けてきたのですが、ネトゲでなくてもモンハンでこうなってしまうのであれば意味のない線引きだったかもしれません。
そのフレンドと話していて話題に上がったので先日モンハンコラボをしていたスシローに行ってきました。
はま寿司にはよく友だちと行きますが、スシローに行くのも一人回転寿司も初めての経験だったので行く前はちょっぴり緊張していました。
しかし行ってみると思っていたよりもずっと快適で、一人でも気楽に食事ができました。まず入店して整理券を機械で受け取り、整理券の番号が機械音声で呼び出されたら表示された番号の席に座ります。
あとはもうどこのチェーン店でもお馴染みのタッチパネル形式で注文して届いた寿司を食べるだけです。
タッチパネル式ならコラボメニューの注文も人目を気にすることなくできます。
元々人目を気にする必要はないだろうと言われるかもしれませんが、オタクが一般人から白い目で見られた時代を引きずっている人種にとってはやはり気になる点です。
また、なんとなく一人回転寿司というのは気持ちの上でハードルがもう少し高いのかと思っていましたが、カウンターの隣席もお一人様だったので自分も気後れすることなく食べることに集中できました。
会計もすべてセルフレジで済むので、結局入店から退店までまったく店員と接することがありませんでした。
また、最近ネットカフェチェーンの快活CLUBに初めて行ってきました。
ネットカフェの類に行くのは久しぶりだったのと快活CLUBは初めてでシステムがよくわからなかったので店員に説明してもらいましたが、これも初回の会員登録を含めて退店まですべてセルフで済ませることのできるシステムになっているようでした。
入口の機械で受付を済ませてカードキーを使わなければ店内には入れない仕組みになっていて、セキュリティの面でも昔と比べて進んでいるのがわかってえらく感心してしまいました。
店内を清掃するスタッフはいるものの入退店はセルフで出来るのでこちらもいっさい店員と接する必要はありません。
昔のネットカフェと比べてある種呆気なさを感じるくらい気軽に利用できるようになりました。
こうして振り返るととにかく人とのコミュニケーションを取るのが億劫なコミュ障的にはつくづく優しい時代になったと思います。
まあ都度新しい操作を覚えなければならないので操作に不慣れな人や高齢者にとっては決して優しくはないのでしょうが。
それに別にコミュ障に優しくするためにタッチパネルやセルフレジ等のシステムが作られたわけではなく、人手不足とコロナ禍によって普及が促された結果ではあるのですが。
それでもやはりいちいち人と話さなくて良いのが気楽なことには変わりありません。
コミュニケーションがないのは味気ない、という人の気持ちもまあわからなくはありませんが、何よりもこの利便性が勝ります。
……というのは消費者から見たときの話。
労働者側から見たらどうでしょうか。
省力化された分従来より少ない人数で回さなければならない、というより順序としては少ない人数でも回せるように省力化したシステムを構築しているわけですから一人ひとりの作業量としては変わらないでしょう。
あるいは一部では作業量が増えている場合もあるかもしれません。
たとえばセルフレジを導入して有人レジを減らしたスーパーでは高齢者が少ない有人レジに集中して詰まってしまうとか、セルフレジの使い方が分からない人の対応で店員がかなり忙しそうにしているような場面もよく見かけます。
そういったことが原因かどうかはわかりませんが、自宅の最寄りのスーパーではせっかく導入したセルフレジをなぜか全廃して有人レジに戻すという珍事が起こりました。
こういったケースも中にはありますが、大きな流れとしては客が新しいシステムに慣れていけば自然と店員が客と接する機会は減っていくはずです。
そしてそれは働く店員にとってもメリットになります。客と接する機会が減るということは客と接することで生じるストレスを受ける機会が減るということと同義です。
人と人との摩擦でストレスが生じるのであれば、摩擦を少なくすれば自ずとストレスを減らすことが出来ます。
それでもモンスターカスタマーは一定数いるでしょうし、何より働くうえで同僚や上司と接しなければいけないことは変わらないので完全なストレスフリーとはいかないでしょうが、客から受けるストレスを減らせるというのは無視できないメリットです。
快活CLUB、バイトするには良い所なのかもしれません。
実際はどうなのでしょうね。
コミュ障でも働きやすい職場というのは永遠のテーマです。
いや、永遠にテーマにしていてはいけないのですけどね。