お答え:自分でできるように段階を一つずつ進むー木村茂司
自分でできるように段階を一つずつ進む
〔質問038〕親が学校に同行できると子どもは登校
小学生の女子の母親からの相談です。
秋になり学校に行き渋り母が同行。
廊下にいて待つ形でいると子どもは落ち着くようです。
昨年も同じ状況でした。
学校にアシスタント的な人を頼みましたができません。
親が学校に同行できる日のみ子どもは登校。
学年末の通信簿は成績評価が空白でした。
これで大丈夫でしょうか。
〔お答え038〕自分でできるように段階を一つずつ進む
小学生の女子で、母親が学校についていくと登校できる人がときどきいます。
それもいろいろなケースがあります。
母親が教室の中に入っている場合、母親が廊下にいる場合、母親が保健室にいる場合、登下校だけが一緒であとは母親が家に戻っている場合などです。
いわゆる母子分離不安というのもときどきあります。
あるいは発達障がいをもっている場合もあります。
学校で支援員をつけてくれるのは、発達障がいがある場合だけです。
心療内科などに行き、発達障がいの診断が出れば学校は支援員をつけてくれるでしょう。
中学校も同じになるでしょう。
通信簿の扱いは学校によってさまざまです。
空白の場合もあれば、「評定不能」と書かれる場合もあります。
オール1とかオールCになる場合もあります。
どのように書かれても、進級・卒業に問題はおこりません。
重要なのは、お子さんに何ができるのか、それを探すことです。
例えば図工が好きなのか、音楽が好きなのか、読書が好きなのかということです。
質問されたお子さんは心療内科に行っておいた方がいいと思います。
専門的な指導、助言を受けておいた方がいいでしょう。
V子さんは、幼稚園のときから母親と離れることがイヤで泣いていました。
小学校1年生のときもよく泣いていました。
1年生のときは、母親が教室の中に入っていました。
5年生になっても、母親と一緒でないと母親と一緒でないといられません。
母親と一緒に登校し、母親は保健室に1時間くらい一緒にいて帰りました。
心療内科に行ったら、発達障がいといわれ、それから支援員がつきました。
母親は保健室で待っていて、支援員に連れられて教室に行くようになりました。
はじめは支援員の人がついてくれるときしか教室に入れません。
しだいに支援員の人がいない日にも教室に入れるようになりました。
6年生になると、母親は登下校に付き添うだけで、校内にはいなくて大丈夫になりました。
少しずつですが自分でやっていけるようになったのです。
〔2013年5月〕
「親が学校に同行できると子どもは登校」に答えるページ
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