Job:鍛造工
鍛造工
〔2003年原本〕
鋼やアルミニウムなどの金属を加熱し、ハンマーやプレス機で鍛錬、成形をする仕事です。
形をつくるとともに強度と耐磨耗性にすぐれた金属部品にします。
とくにエンジン部分につかうクラッチ、ギア、クランクなどの部品づくりは重要です。
つくるものによって型鍛造工と自由鍛造工に分かれます。
型鍛造工は、金型を使って同じ形状の部品を大量につくります。
圧延鋼材を同じ重量、長さに切り、加熱します。
それをハンマーでたたき、プレスにセットして金型の型彫面に置き、機械を作動させ形にします。
機械の操作が中心で、熟練度はあまり要求されません。
自由鍛造工は、何トンもある鋼魂を大型加熱炉に入れ、加熱した材料をハンマー金敷のうえにセットし、鍛造ハンマーを操作しながら設計図にある部品をつくります。
4~5人が1組になり、横座という貴任者の下で作業をすすめます。
集団的な工芸作業の趣があります。
最近は自動鍛造工の仕事にも機械が導入されるくらい機械技術が進歩してきました。
産業ロボットや強圧機(フォーシングプレス)による自由化鍛造設備も開発され、これらの機械の操作や保守の仕事も必要になっています。
しかし、仕上げのときには、人間の、“腕”がものをいうことに変わりはありません。
就業に特別の資格はいりません。とくに自由鍛造工は職人的な仕事です。
鋳造技能士の技能資格があります(自由鋳造作業、ハンマ型鋳造作業、プレス型鋳造作業)。
まだ熟練して作業を指導するようになるには公害防止管理者、エネルギー管理士、電気主任技術者などの資格も必要になります。
就業先は、大手メーカーと下請けの鍛造専門工場(鉄工所など)です。
〔給〕は〔並〕から〔やや高〕
〔参考〕(社)日本鍛造協会
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4-9-2
本栄ビル9F
TEL03-5643-5321
http://www.forging-tech.or.jp/