Job:テーラー

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テーラー

〔2003年原本〕
注文紳士服をつくる人、仕立屋です。
紳士服は既製服と注文服があり、いずれも衣料品メーカーで製造しています。
しかし注文紳士服製造は、技術的に高度で、この技術を身につけた人は独立自営者が多く、それがテーラーです。
仕事の内容は、注文に応じて、体形の観察、採寸、製図、型紙（パタン）、裁断、仮縫い、補正、縫製、仕上げの順で作業します。
この過程には注文服のファッション性やデザイン、使用生地選びの相談やアドバイスも入ります。
作るものは背広（上下）が多く、ほかにコートや礼服なども作ります。
規模の大きな洋服店では、販売部と技術部に分かれていて、テーラーは技術部に属し、分業化が進んでいます。
ベテランになるとすべてができるようになります。
初心（見習い）では、背中の中央部分や脇、袖の直線部分のミシン縫いに終始することもあります。
注文服は1着作ると10年ぐらいは着るのが普通といわれ、1人でそう多く持っていませんので、1人の注文数は比較的少ないものです。
既製服のリフォームですませることも多くなっていますので、注文服が急速に増えることはありません。
仕上げるのに40～50時間、追い込みにかかると徹夜作業になります。
紳士注文服製作作業と紳士既製服型紙製作作業、紳士既製服縫製作業の分野をもつ紳士服製造技能士の資格があります。
独立開業者と大手の紳士服店作業者に分かれます。
〔給〕は〔並〕。
テーラーは男性がほとんどで、服飾メーカーの紳士既製服は女性の多い縫製工の仕事です。