Job:アナウンサー・放送記者
アナウンサー・放送記者
〔2003年原本〕
アナウンサーは、ラジオ・テレビのニュース発表や番組司会、実況放送などをする人です。
とくにテレビ時代に入ってからはアナウンサーの分野は広がり、ほかの仕事との境界がうすくなっています。
たとえばDJ(ディスクジョッキー)、ニュースキャスター、放送記者(レポーター)との区別ははっきりしません。
一方(⇒)放送タレントが番組司会などのアナウンサーの仕事をすることがあります。
アナウンサーもタレント化していますので、こちらも区別がつきにくくなっています。
それらのなかで、スポーツ実況放送はスポーツアナウンサーでなければつとまらない、アナウンサー最後の砦といわれます。
こうした錯綜した職種間の仕事を列拳してみます。
ニュースキャスターは本来にはニュース番組の司会進行役がニュースキャスターです。
その指示もとでアナウンサーはニュース原稿を読むのですが、ニュースキャスター自身が原稿を読んだりして、
アナウンサーとの区別は難しいものです。
放送記者には取材記者と編集記者(または整理記者)、ニュースディレクターの3種類があります。
取材記者は事件の現場やイベントの場に出かけ、生の様子や当事者への取材をし、原稿にまとめ、
カメラマンを指揮して録画し、報道します。
内容的には、新聞記者と同じジャーナリストで、伝達方法が、映像と音声になります。
編集記者は、取材した素材を確かめ、再構成し、まとめ、画像、音声、字幕などを加え、
また、専門家などの意見も加えて放送番組の内容をわかりやすくしていく仕事です。
ニュースディレクターは編集記者が兼務することもあります。
番組の構成が決まったところで、ゲストを加えて技術スタッフを指揮して、放送番組を制作する人です。
アナウンサーが取材記者役をすることもあります。
アナウンサーの代わりに放送タレントが現場取材をするときは、レポーターといわれることが多いようです。
芸能レポーターは、レポーターの特別の形で、芸能関係の事情を中心に取材し、放送します。
以上は主にアナウンサーと放送記者に大別されます。アナウンサー、放送記者とも放送局の職員です。
アナウンサーは、アナウンサー職として採用されますが、放送記者は一般職員として採用され、配属されます。
アナウンサーのばあいは研修期間が長くなります。
いずれも採用されるのは大学卒業者です。勤務は深夜や早朝などもあり、日常生活が不規則になりがちです。