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Center:アスペルガー障害に関して(1)

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アスペルガー障害に関して①

〔2010年07月18日〕
7月11日に東京都発達障害者支援センターの育成講座「発達障害と精神疾患」の講演会に参加しました。
講師は目白大学の山崎晃資教授です。
支援現場の実情をよくわかっている感じで、柔軟で論理構造がわかりやすい。
私たちが進めていることは、大枠からは外れていないことを納得させてくれました。

その内容全体を詳しく書くよりも、7月14日にブログ「片隅にいる私たちの想造展」に入ったコメント(下記に掲載⇒省略) への答えとして関連することを書きましょう。
省略をしていても丁寧に書いていくと長くなります。
2回ぐらいで収めるつもりですが…。

1つは診断に関係します。
診断というよりも病名といったほうがいいのかもしれません。
私がアスペルガー的であると認めたことを、コメントした「T」さん=何の意味があるのか名前をまた変えていますが同一人物=
は何かとても大事なことを見つけたと思ったのでしょうか。
掲載したコメントのような指示をしてきました。

なぜこのコメントが的外れであるかを示します。
  山崎教授は診断というとき、(1)病名をつけること(診断分類)と(2)診断フォーミュレーションがあり、
精神科医療においては(2)の「個別的記載が有用」とする診断フォーミュレーションが大事であると話されました。

実例をあげると子どもの暴力というよりも「完璧癖のある母親により拒否されている学齢期前の子どもの不安定性と攻撃傾向」、
依存というよりも「母親の過保護による極端な依存傾向」、
ひきこもりというよりも「厳格な父親に気に入れられようとして失敗した思春期前のひきこもり状態」
とする診断が大事であるというのです。
診断は病状や状態を背景・経過を含めて記述しておくというものです。

診断基準であるDSM―Ⅲにおいてアスペルガー障害は、いくつかの症状・状態が揃えばう診断するのですが、
レッテルを貼る診断ではなく、「個別的記載が有用」とする診断フォーミュレーションを重視したいというのです。

「アスペルガー障害だから~がある」というのではなく、
たとえば「自分の関心に集中し、周囲の事情がつかめなくなるのが特徴的なアスペルガー障害」
のように個別的な状態を評価していかなくてはなりません。
私のアスペルガー状態を、私がアスペルガ―的である書いたのをみて、「T」さんは何かを理解したつもりになっているのですが、実はよくわかっていないのです。
それなのにわかったつもりで指示している、的外れのその1です。

診断フォーミュレーションには「なぜこの時点で来院したのか」を設けていますが、何を語ればいいのか? 
この視点を「T」さんに求めるつもりはないのですが、私には意味不明になります。
これも的外れになります。

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