小学校・中学校の教育機関(説明)
学校・支援団体の解説構造の「学校関連」
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小学校・中学校の教育機関
小学校・中学校は義務教育ですから、日本国民(の子ども)は全て居住する地域の小学校、中学校に進学することができます。
特別の理由がない限り小学校・中学校側は入学を拒否することはできません。
そのことと子どもが通学できるかどうかは別のことです。
小学校・中学校で、不登校傾向の子どもを特に受け入れようというのは、まだきわめて珍しいことになります。
不登校・中退者のためにつくられた高校が、その延長で小学部・中学部を設置し、
民間の山村留学的な形になる小学校・中学校がこれに分類できる小学校・中学校です。
東京都八王子市立の高尾山学園中学校、特区制による私立葛飾シューレ中学校(東京都葛飾区)は、不登校生を受入れることを掲げた中学校です。
中検
「就学義務猶予免除者の中学校卒業程度認定」が中検です。
病気や家庭の事情などで中学校を卒業できなかった人に対して、中学校卒業生と同等の学力の有無を調べ、合格者は高校入学受験資格が得られます。
中学校卒業資格とは違います。
この試験は都道府県教育委員会が実施します。
これまで、登校拒否によるものが就学義務の猶予・免除の事由になるかどうかは、ケースバイケースとされました。
しかし、中学校にかわる子どもの進路のバイパスコースとして中検を活用する方向が検討されています。
現在は、不登校であるために中学校を卒業できない例はほとんどありません。
それは必ずしもよいことばかりではありません。
形の上で中学校を卒業していても、学習内容がともなっていない人は、それを補充する機会を必要としています。
夜間中学校(公立)
さまざまな理由で、中学校で学べなかった人に、義務教育を保障するためにつくられたのが、夜間中学校です。
生徒は、戦争や家庭の事情で学校へ行けなかった中高齢者、外国人(在日朝鮮・韓国人など)ですが、
昼間の中学校で登校拒否をしていた生徒が、入学するようになった夜間中学校があります。
一般に夜間中学校は、元不登校の子どもに特別の対応をしているわけではありません。
生徒の数が比較的少なく、1人ひとりの精神状態や体力、学力に対応できること、多様な生徒がいて自由な雰囲気があることなどが、
これらの生徒が登校できる一面の理由であると考えられます。
入学の資格は、義務教育を終えていない15歳以上の人です。
中学校卒業生は入学できません。
ところが実際には、中学校を不登校のまま卒業し、夜間中学校へ入学を希望する人もいて、制度上の問題点となっています。
授業料は無料。
給食費、教材費が必要なところ、逆に行政側から就学援助を受けられるところなど地域差があります。
自主夜間中学校
公立夜間中学校の数がきわめて少ない状態で、有志による私設の夜間中学校が、自主夜間中学校です。
そのほとんどが教育行政に対して公立夜間中学校を設立することを目標にした運動をしています。
学習塾の一種と考えられることもあります。
世界の、特に発展途上国で取り組まれている識字教育(alphabetization)の日本版に当たると考えることもできます。
通信制中学校
東京都と大阪府に、それぞれ公立の通信制中学校があります。