お答え:カウンセリングを受けたQ子さんの場合ー木村茂司
カウンセリングを受けたQ子さんの場合
〔質問033〕人づきあいが苦手なのを何とかしたい
人とのつきあいが苦手なんですが、いい方法はありませんか。
〔お答え033〕カウンセリングを受けたQ子さんの場合
人とのつきあいが苦手という人は多くいます。
そのなかでも多くの人がいうのは、「話しかけてくれない。仲間に入れてくれない」とか「なんと言っていいのかわからない」などです。
「話しかけてくれない。仲間に入れてくれない」は、相手に責任を押し付けることになります。
小さな子どもや初めて会ったときはともかく、いつまでもそういうわけにはいきません。
お客さんとか世話を受ける場面ならいいかもしれませんが、友達になる、仲良くなりたい、というときは相手からの誘いを待っていてはできません。
自分から相手に尽くす、相手を心地よくすることがないと仲良くはなれません。
これがわかっていないとうまくいきません。
「何を話していいのかわからない」は、会話の訓練、知識が不足しているということです。
話し下手とか一人ぼっちが長かったという人はその場面にあった言葉の使い方よくわからないのでしょう。
話すべきときに話せなかったり、話すべきときでないときに話してしまったり、ピント外れのことを言ってきらわれたり、無視されてしまいます。
人との接し方がわからない人のためのカウンセリングがあります。
利用してみてはどうでしょうか。
家で、親の関わり方、接し方に関係がある場合もあります。
親もカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。
Q子さんは小さなころはよくしゃべったのですが、中学生になるころにはだんだん話さなくなりました。
友達もいなくなり、学校も休みがちになりました。
いつも「友達ができない、仲間に入れてくれない」と言っていました。
心配した親がQ子さんを心療内科につれて生きました。
カウンセリングを受け、いろんな助言をされました。
ある時期、Q子さんがうるさくしゃべるので母親が「うるさい!」としかっていました。
それからQ子さんはだんだん話さなくなったのです。
カウンセラーは母親にQ子さんに小言、忠告などは言わないように言いました。
逆にQ子さんの言うことに耳を貸すように助言しました。
Q子さんは、カウンセリングでいろいろな言葉の使い方を教えられました。
心療内科に併設されているデイケアにも参加し、そこで助けられながら話したり、トランプをしたり、ボーリングやカラオケにも参加しました。
こうして話ができるようになると学校にも行けるようになったのです。
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