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お答え:内向的な人同士ではよいこともあれば、そうでないこともあります-二条淳也

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お答え:内向的な人同士ではよいこともあれば、そうでないこともあります-二条淳也

〔質問153〕複数の人が来るなかでの能力差や性格・気質の違いをどうする
居場所の問題点として、能力的な差を感じてさらに傷つくことがあります。
グループ分けを初めからしたほうがうまく行くという意見がありましがどうでしょうか。
社会不安障害中心のグループ、アスペルガータイプのグループを2つつくることはどうですか。

〔お答え153〕内向的な人同士ではよいこともあれば、そうでないこともあります
こんにちは。
「高齢ひきこもり」というブログを運営しています、二条淳也です。
ひきこもり当事者です。
複数の人がいれば、どうしても能力差が出てきますね。
職場でも学校でも趣味の集まりでも、これは必ずある問題のようです。
質問者さんは、それぞれの特質に合わせてグループ分けしたらどうかと提案されていますが、これはうまくいく場合もあるし、うまくいかない場合もあるでしょう。

高校時代、学年全体で一日がかりで遠出をしたことがありました。
クラスのリーダー格の活発な生徒が「内気な奴は内気な奴どうしで組ませればうまくいくだろう」といって、私を含む六人ほどの班をつくりました。
私を含め、すべて口数が少なく、内向的なタイプです。
活発な生徒から見れば「似たもの同士」であり、タイプが一緒だから気が合うと思ったのでしょう。
結果はうまくいきませんでした。

まず、みんなが内向的なので、班のリーダーを決めようとしても誰も立候補せず、最初の段階からつまずきました。
また、「行きたい場所をみんなで挙げよう」となりましたが、みんな「どこでもいい」という意見ばかりで、意見らしい意見が出ませんでした。
私も内向的だから分かるのですが、この場合の「どこでもいい」は意見を放棄しているのではなく、「行きたい所を言ってしまうとわがままに見られちゃうから自分はみんなと合わせる」という意味です。
内向的な人は私もそうですが、自己主張を控え、誰かが発言してあとからそれに合わせるという行動を選びますから、構成員みんなが同じ内向的タイプだと、まったく事態が進捗しなかったのです。

同じタイプを集めてうまくいった例もあります。
あるバイト先で、四人ずつの班をつくったとき、正社員の人が「とろい奴どうしで組ませよう」などと言って、作業の遅いバイトを四人で組ませました。
私もそのうちの一人でした。
正直、この組み合わせには屈辱を感じましたが、いざ作業をしてみると、とても居心地がいい。
みんな不器用なので、「自分は作業に習熟していない」という自覚があります。
そのため、遅い人がいてもその人を攻撃しようとせず。みんなで助け合ったのです。

最初からグループ分けするよりも、自然発生的にできたグループを大切にしたほうがうまくいくことが多いように思われますが、どうお考えでしょうか。

回答者と所属団体
二条淳也・高齢ひきこもり[1]

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