おりがみ教室あおぞら
おりがみ教室あおぞら
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 北海道旭川市春光台 |
運営者・代表 | 木村 遥 |
連絡先 |
「まだ使える物が捨てられていく姿を見て、人と人をつなげるヒントを得ました」
高橋こずえさん
家事代行の仕事に務める傍ら、北野地区住民センターできたくる広場を運営する。
■きたくる広場とは
きたくる広場は、北野地区住民センターで開催されているフードパントリーを主とした集いの場です。
フードパントリーとは食品ロスとなってしまう食品を無料で配布する活動です。
高橋さんが自身の仕事の中で感じたロスから着想を得て、2021年に初開催となりました。
開催について高橋さんは「無駄のない物の循環、そしてそれに伴った人の循環が目的です。
続くコロナ禍で、人と人との交流が希薄になっている今だからこそ、人のつながりを作っていきたいと考えて開催しています」と話します。
今号では12月11日に開催されたきたくる広場に伺いました。
■集いの場として
人と人との交流が1つの目的であるきたくる広場。実際に足を運んでみると、遠くからでも分かる子どもたちの大きな声が聞こえてきました。
会場である北野地区住民センターの一室を覗くと、たくさんの親子が楽しそうに遊んでいたり、服や食品を見ていたりしました。
きたくる広場では、ただのフードパントリーではなく、来てくれた親子が楽しめるような取り組みが行われています。
この日は、旭川市から「おりがみ教室あおぞら」を運営する木村さんが参加しており、子どもたちに折り紙の楽しさを伝えていました。
この他にも工作教室など、子どもが遊べる催しを準備しているそうです。
高橋さんは「友人に鷹栖は土日に室内で遊べる場所がないよね、と言われたことがあって。
だったら作ってしまおうという思いで、フードパントリーと遊びの場を合体させて、親子で来れる場所にしたんです」と語ってくれました。
また、きたくる広場という名前には、旭川市から鷹栖町に遊びに来てくれますように、という願いが込められているそうです。
■食品だけでない提供品
きたくる広場では食品だけではなく、子どもの衣服やおもちゃなども提供品として並びます。
この日は段ボール一杯に入った子ども用の衣服がたくさんありました。
これらはもちろん無料で提供されており、必要とする方の元に渡っていきます。
食べ物だけでなくこれらの物を扱うのは、成長に伴う需要の変化が大きい子どもの物が、まだ使えるのに捨てられていく様を見た高橋さんが「これが必要な人たちの手に渡れば」と思ったためです。
■今後の展開について
これまでの開催からリピーターもでき、人の集まる場として定着したきたくる広場。
今後は、旭川市の子ども食堂での経験を活かし、きたくる広場と子ども食堂を合わせての開催を目指すそうです。
最後に高橋さんは「フードパントリーとして、人の集まる場として、たくさん利用していただけたら幸いです。
特に子育て中の方にお越しいただいて、助け合いの輪を広げていってもらえればと思っています」と語ってくれました。
きたくる広場は毎月末・日曜日の午後1時30分から北野地区住民センターにて行われています。
ただし、年末など、開催時期が変更となる場合もありますので、きたくる広場公式LINEを参考にしてください。
■広がる集いの場 おりがみ教室あおぞら
木村 遥さん
12月11日のきたくる広場で折り紙を教えていた「おりがみ教室あおぞら」の木村遥さん。
作品の作り方を動画で紹介したり、折り紙の楽しさを広める活動を行っています。
元々折り紙のサークルで活動していたという木村さん。
誰かにその楽しさを広めるきっかけは、発達障がいを抱える息子に折り紙を教えたことでした。
息子の不器用さを何とかしてあげたいと思い、折り紙を教えたところ、最初は上手くできなかったのが、気付けば1人でリースなどの複雑な作品を作れるようになっていたそう。
この成長を見た木村さんは「折り紙でこういった成長や経験が得られることを広めなくては!」と決意します。
それから「おりがみ教室あおぞら」としての活動がスタートします。高橋さんの誘いで参加したきたくる広場もその一環です。
今後の活動について木村さんは「来年から鷹栖町と旭川市春光台で教室を開きたいと考えています。
多くの方にご参加いただき、折り紙のことをたくさん知ってもらえたらうれしいです」と話してくれました。
〔広報たかす 令和5年1月号〕