活動指針に基づく助成を申請
活動指針に基づく助成を申請
〔2010年6月29日〕
新しい活動指針・企画書による助成申請をしました(6月20日の続き)。
「創作活動を社会参加の手がかりに〔企画案〕」に基づく***への助成申請です。
助成を受けられる・受けられないに関わらず、計画は進める予定です。
受けられないときは規模を縮小し、速度が遅くなるはずです。
「作品制作と販売により引きこもりの社会参加をめざす」申請書からの抜書き(一部伏字)
1.プロジェクトの概要(背景・これまでの取り組み・実施すること)
引きこもり経験者の多くが得意とする創作活動を生かす試みです。
特に30代以降の引きこもり経験者には、これから初めて就職の形での社会参加方法は、困難が多く、心理的にも物理的にも抵抗感が強く、それとは別のある意味では現実的な道ができるのが望ましいと思います。
不登校情報センターのこれまでの取り組みを基盤にして、創作活動をする個人を共同事務所が支えていけるような体制、これまでの就職を中心とする社会参加支援とは別の社会参加方式をめざします。
個人の創作活動に根ざし、複合的なSOHO組織を土台にして、共同の生産・販売方式を立ち上げます。
さしあたり目標にできるのは、参加者が自立した生活をするのに必要な収入を得られるレベルではありません。
…その人たちを含めて「これならできる」「ここなら参加したい」という見本になり、毎月数万円の生活費の補充になる収入が得られるようにするのが目標です。
創作活動をしていない人も共同事務所のなかで作業レベルの役割を果たすのが可能になります。
(1)プロジェクトの背景および問題意識について
① 引きこもり支援は、若年者自立支援の中核部分です。
引きこもり経験者が社会参加できる条件・仕組みをつくるのに成功すれば、その考え方、方法は若年者の、特に無業者の社会参加に全般的な方向を示すことができます。
② 引きこもりの特質は、対人関係の不得手にあります。
その背景は多様ですが要約すれば「繊細で細かなことにとらわれ大局の判断が遅くなる」「周囲の状況に目が向かず自分の関心に集中する」という両極になりやすいとしておきます。
この気質、性格特性を矯正ではなく、生かす・受け入れることで打開できる道をつくりたいと考え、取り組みを重ねてきました。
③ 不登校情報センターは、これまでの彼・彼女らとのかかわり、特に7、8年前の調査で創作活動に顕著な関心を持つことを確信しました。
これは気質・性格特性を生かすのと一致します。
④ 10年間余りの取り組みで、創作への関心を引き出す機会をいろいろな形で試みました。
2006年に初めての創作展、以降継続し今年5月に第4回を開催しました。
出展者は21名です。出展はしないが関心を持つ人も同じぐらいいます。
作品は、絵画(アクリル、水彩、油彩、色鉛筆など)、手芸品・衣類・装飾品から始まり、写真、絵本、文芸(エッセイ集・詩集)、実用品に広がりました。
また創作活動の状況報告のためのブログ設定(昨年5月)、ネットショップ設立(今年5月)を重ねてきました。
これを引き継ぎ発展させる試みです。
⑤ これは「就職に向かう型」の引きこもり支援策とは別の道を開くのではないか。
⑥ これまでの取り組みをふまえて、目的意識的・系統的にすることで、引きこもり経験者の気質・性格特性を生かした効果的な社会参加の方法が提示できるのではないか。
この期待を持って助成申請いたします。
(2)プロジェクトを実施する目的について (解決をめざしたいこと)
引きこもり経験者の多数に見られる「繊細で細かなことにとらわれ大局の判断が遅くなる」「周囲の状況に目が向かず自分の関心に集中する」という両極端になりやすい気質・性格特性を否定せず、一つの物事に集中する、創作への関心が高く作品づくりをしている状態を生かす。
現状では各人の趣味、時間つぶしとされている創作活動を、①作品づくり、商品作りに結びつけます。
その延長線上に②作品販売と③作品制作指導による社会参加をめざします。
以上の3つの点が直接的な目的になります。
(3)プロジェクトで達成したい目標について(客観的かつ具体的に、状況・数値など)
① 創作展を開く――2011年春と秋の2回。
出展者数各40名以上、出展作品数各150作以上。
② 個人教室・体験発表会を年間10回程度開く。
創作者が個人単位で作品発表、作品制作過程、社会参加している状況を発表する。
③ 日常的な業務体制(ワークスペース)――主にパソコンの技術・知識を取得し、創作活動をサポートしながら対人関係をつくる。
週4日の現状を週5日体制にする。
④ ワークスペ-スのなかでパソコン指導教室を開く(毎週の定例化とテーマ別の特別教室)。
5.実施方針と助成終了後の計画及び財源
不登校情報センターの通常収入以外の予算はありません。
助成金を得られれば、とくに実務体制ともいえるワークスペースの作業を活性化でき、活動レベル全体を積極的に広げられます(例:創作展を年2回に増やせる)。
助成終了の時点で作品発表・作品販売する人のうち*名が月額*万円以上の収入を得られるようになります。
業務部門の人への支払い合計が月額*万円になると見込んでいます。
助成金が得られないときの対応は、
① 全体の企画構想は基本的に変えません。
② しかし、これまで通り予算(収入)の範囲で、ねばり強く取り組みを重ねていきます。
③助成を得られる・得られないにかかわらず数年間の助成申請をし、数年のうちに資金面で自立的に運営できる状態をめざします。
リンク欄にも並べておきますので見てください。