Interview:資源、エネルギーについての持論
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
資源、エネルギーについての持論
資源、エネルギーについて、持論があればお願いします。
〔2012-05〕
複雑理工学・地球惑星科学の研究者・松井孝典『宇宙人としての生き方』(岩波新書、2003年)の説を援用します。
1万年前に人間が農業を始めてから人間は地球の自然を変え始めました。
ことに最近200年には工業を発展させそれを加速させています。
短時間に環境を変化させた人間が変化についていけない状況も生まれています。
その延長線上に人間は地球上に情報社会を実現しようとしています。
松井さんは情報社会について、サイバー世界になじむけれども現実世界に人間はついていけない面を重く見て、やや宿命論的に事態を描いています。
私は楽観論ではありませんが、可能性が開かれている面も見ます。
2つの大きな前提条件があります。
その1つは情報社会は人の平準な横の関係を強めます。
そこでは自由意志が大きく働き、自己実現的な様子を感じないと動かなくなります。
これは新社会の技術的な基盤になるものです。
いま1つの条件は「自然回帰」です。
これは人間の選択にかかっています。
原子力発電の大事故により世界的に自然エネルギーの必要が意識され始めました。
私はこれを自然回帰の予兆と見ています。
しかし決着は今後にかかっています。
人間が平準な関係になり自己実現の動機により動く社会、自然回帰が進行する、それが私の未来社会、または初期の情報社会像です。
意識して自然エネルギーを推進する意味をここにおいています。
エネルギー問題は人間社会の一部を構成するのです。