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お答え:定時制高校で学びながら働くー木村茂司

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〔質問26〕養護施設から出て働きながら学ぶ道は
養護施設にいる中学3年の不登校生の進路について問合せです。
高校に進学しないと、いまの施設を出て、別の施設に入らなくてはなりません。
施設を出て一人で生活することは考えられないのですが、働きながら学ぶ生徒はどんな仕事についているのでしょうか。

〔回答26〕定時制高校で学びながら働く
全日制高校は合格しにくいときもありますが、倍率は高くなければ合格しやすいときもあります。 しかし、アルバイトをするつもりがあれば、全日制よりも定時制のほうが有利という点もあります。 定時制は、一般的には合格しやすいです。 定時制は、働いていないと入れなくと思われているかもしれませんが、働いていなくても入れます。 入学して慣れてから少しずつアルバイトを始めればいいです。 定時制高校の先生はだいたいがやさしいですし、授業も丁寧にゆっくりしています。 定時制高校の先生に相談してみましょう。 仕事は、食品関係、コンビニなどいろいろあります。

L子さんは、中学校のときは家庭事情から学校を休んだり、気が落ち込んだりして、勉強はなかなかできませんでした。 父親が暴力を振るうために親は離婚し、母親は精神不安定で入退院を繰り返しています。 親の離婚のあと、L子さんは施設に入所しました。 彼女はそのトラウマや母親への心配などで心が晴れません。 中学卒業後は夜間の定時制高校に入学しました。 年上の人、年配の人、外国籍の人などに話しかけられました。 先生や養護教員からも話しかけられました。 こうして家庭的な雰囲気になぐさめられ、元気が出てきました。 個人経営のうどん屋さんでアルバイトを始め、店主とその奥さんにも親切にされ、自信もつきました。 高校は休まなくなり、短い時間ですが運動部に入りました。 元気に過ごし、施設では年下の小中学生の面倒を見るお姉さん役になっています。 〔2013年5月〕

回答者と所属団体
赤門学習塾木村茂司


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