通信制大学・特修生制度・放送大学(説明)
学校・支援団体の解説構造の「学校関連」
大学、短期大学、専門学校(専修学校専門課程)に進学する不登校体験の学生数は増大しています。
不登校の中学生や高校に進学をしていない生徒でも、大学には進学したいというのは普通の感覚と思えます。
大学生になっている人の中には、高卒認定試験(まえの大検)合格から大学受験を経て入学している人は確実にふえています。
専門学校の一部には積極的に不登校体験者を受け入れている学校もあります。
わずかですが20歳以上の高校卒業生で社会に入れないでいる人を技術・資格、対人関係の力をつける目的のコースや課程を設ける動きもあります。
しかし大学、短期大学、専門学校の多くは不登校の体験者を特別に受け入れる、または受け入れないとはしていません。
実習・実技の多い学部・学科・専門学校には、高校までと同様にほぼ毎日の登校を必要とするところもあります。よくもわるくも学生に委ねられています。
■通信制大学と特修生制度
注目すべきは特修生制度です。
これは通信制大学・放送大学・短期大学が設けている制度で、18歳以上で学校が高卒程度の学力があると判断すれば、
高校卒業や高卒認定資格などがなくても入学できます。
特修生から一般の学生(正科生という)に移れるかどうかは、それぞれの学校の制度・仕組みによります。
移れる場合は、在学中に高卒認定試験に合格する、一定の科目を履修し単位を取るなどが条件になっています。
また入学条件や単位取得もそれぞれの学校ごとに少しずつ違います。
通信制大学の卒業率は、他の大学卒業による単位加算生を除くとかなり低いと言われています。
学習意欲と学習環境を維持すること、レポート作成が停滞しないくふうが大事です。
通信制大学生を対象にするサポート校もいくつかできています。
■放送大学
通信制大学と少し違った形が放送大学です。テレビ・ラジオ・ビデオにより講義を受け、自学自習です。
スクーリング(面接授業)のために、学習センターも設けられています。
全科履修生は4年以上在籍し、124単位を修得すると卒業になります。
高校中退のまま入学できる選科履修生・科目履修生の制度もあります。
一定の条件を満たせば選科履修生・科目履修生から正科に移ることもでき、卒業すれば大学卒業になります。