Job:船舶通信士
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船舶通信士
〔2003年原本〕
船内で無線を使い、陸上やほかの船と連絡し、天候や船の位置を確認したり、ニュース交換などを担当します。
国際遭難周波数(500kHzの中波)を、きめられた時間帯に常時聴取します。
無線設備の前で直接聞きとることを義務づけられている仕事です。
遭難や災害のときに船舶が相互支援するための、通信士の最も基本的な職務です。
そのほか気象庁や海上保安庁の定時放送で気象や風波、海事事情などの情報、商船ではFAXによる新聞記事の受け取りもします。
また海岸局との電報や通信のやりとり、外航船舶では短波電話による公衆通信や超短波電話による入出港通信、
レーダーを含めて無線通信機器の保守など、船舶の通信に関することのいっさいを行ないます。
船内では通信長と通信士があり、大型商船では3人が乗船し、交代で勤務につきます。
船と海事全般の安全にかんすることなので仕事を休むことはできません。
健康が絶対の仕事になります。
第3者の通信を扱うので、守秘義務が重視されます。
船舶通信士には1~3級海技士(通信)の海技従事者資格が必要です。
この資格を取得するには、無線従事者(総務省の国家試験)に合格しなければなりません。
受験に性別の制限はありませんが、年齢や船舶乗船歴によって1~3級の受験資格はかわってきます。
この無線従事者に合格し、さらに免許講習を修了すると船舶通信士として資格が得られます。
船舶通信士は商船のほかに漁船などが就業先になります。
衛星通信、長距離船舶電話、ファクシミリ、特に携帯電話の普及で、日常の通信業務は減少傾向です。
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