就職者数
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
(7)就職者数
定時制高校は本来的には勤労青少年の高校教育を保障するために設立されたものです。
近年、不登校生や中退生が多数入学することによって、生徒が多様になっていると指摘されています。
それを生徒にしめる就職者数から見たのが図4「就職している生徒の比率」です。
残念ながら、これと比較すべき、10年前や20年前のデータを私は持ち合わせていません。
現在の状況を見れば、夜間定時制高校のばあい半数以上の生徒が、勤労青少年であることを示しています。
昼間に授業のある高等専修学校はもちろん、就職者は少ないです。
昼間定時制や通信制高校でも30%は、予想と大きくは違わない気がします。
東京都をはじめ、各地で定時制高校の廃止、統合の動きが伝えられています。
これは不登校生・高校中退生の受け入れの場をなくすとともに、勤労青少年の高校教育の場を奪うものになるでしょう。
東京都の場合はこれらの高校(全日制を含む)を統合・廃止し、新たにチャレンジスクールなる現代の高校生に対応できることをめざした高校をつくることになっています。
しかし、高校の統合・廃止とチャレンジスクールの設立は別次元のことですし、〈全日制高校普通科〉が制度としても対応力としても不登校生を受け入れられるようになれば、敢えてチャレンジスクールなるものを設立しなくとも道は開けるのです。
これは教育とは別の視点で策定されたものなのでしょうか。