青森県今別高等学校 定時制課程
青森県立今別高等学校 定時制課程
所在地 | 青森県今別町 |
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定時制初の県立移管になった今別高校
旅の友はいいものだ。しかしながら、令和2年の年を脅かしている新型コロナウイルス感染症。
不要不急の外出は控えるときた。蒔絵は言う。
「これほどの感染症は聞いたことはないわね。100年振りと言うわ。いつまで続くのかしら」
この原稿を連載している春助もうなずいた。世界がコロナ一色だ。
時は昭和32年に入った。役場の当初予算額は3840万円。
人口8579人、世帯数1376世帯で上磯地方第一であった当町。
3月23日開催された県議会で、今別高等学校の県立移管が満場一致で可決された。
定時制高校の県立移管は初めてのケースであった。
4月1日から県立になった同校は、職員15名、生徒は普通科190名、別科26名の計216名。
一般教室4、作法、和裁、かっぽう、理科室等があった。
旧一本木方面は漁業が大部分を占めているが浅海漁業であり、つり漁業等が年々減産の一途をたどっていることにより、現金収入を図るために町では葉たばこ耕作を奨励した。
この年の10月8日、北海道福島町の深山久三郎町長ほか町会議員一行20名が来町し、当町の町会議員と役場会議室で交歓会を開いた。
深山福島町長は「今別町と福島町は先祖から血のつながりがあり、文化的にも経済的にも優れている。この土地を訪ねる機会を得たことを喜んでおります。
今後、海底トンネルの早期実現の促進については一体となって運動を進めて参りたいと存じますのでよろしくお願いします」と来町の挨拶があり、
中井今別町長の歓迎挨拶、主席者たちからいろいろと意見が述べられ和やかに有意義に閉会した。一行は青森県庁へ陳情のために出発した。
このころ、青森へ出張するとなると、1回行くと3日はかかり、冬のシケになるともっと長くなった。
定期船が唯一の交通機関であったころの話だった。
奥平部、砂ヶ森、袰月、大泊海岸では磯ノリが生産されていて、陸奥湾内では最近ノリの養殖熱が高まってきた。
「漁家の副業にノリ養殖」と広報いまべつ9月号に掲載されていた。
(参考資料:広報いまべつ、東奥年鑑、いまべつ物語)
〔広報いまべつ 令和2年7月号〕