Job:航空機組立工・航空工場検査員
航空機組立工・航空工場検査員
〔2003年原本〕
航空機組立工
航空機を組み立て製造します。
航空機は大型になると数万から数十万の部品で構成される、複雑で精密なものです。
航空機づくりの工程は、部品の製作・資材部門、切り組み、構造組立、艤装(ぎそう)(機能部品の取り付けなど)に分かれます。
切り組みは、機体をいくつかのブロックに分け、そのブロックを組み立てる作業です。飛行機の胴体は、大型機の場合なら3つぐらいに分けて、切り組みはされます。
主翼、尾翼、補助翼などは1つのブロックと考え、切り組みによって形にしていきます。
構造組立は、切り組みをいくつか取りつけ、前胴組立、中胴組立、後胴組立など大組をし、さらには全体を組み立てていく仕事です。
艤装は、操縦系統、燃料系統、空気調節系統、動力系統、降着系統やパワー源の管や装備品を取りつける作業です。
いずれも図面、作業指示書にもとづき、穴をあけ、リベット打ちなどで組み立てていきます。
機内への道具の忘れ物は事故の原因になります。
リベット1本の長さなども決まっています。
チームを組み、正確に、しかも数か月から2年くらいかけて製造・組み立てていきます。
そのほかに、機体の整備も行ないます。
航空機組立工になる人は、工業系高校の機械・電気系学科の卒業生が多いようです。
一般に入職後、一定期間の教育訓練があり、必要な知識や技能を身につけます。
その後チームの一員として、チームリーダーや先輩の教えを受けて訓練を重ね、実務につきます。
〔給〕は〔並〕。
航空工場検査員
空輸の安全を図るため、航空機の検査、修理、製造の方法などの業務に関わる仕事をします。
航空機製造事業法により設けられた経済産業省の資格です。
資格内容は、次の13に分けられています。
航空機、航空機用原動機、航空機用プロペラ、回転翼、降着装置、発電機、空気調和装置用機器、
飛行指示制御装置、総合表示装置、航空用電子計算機、レーザージャイロ装置、
回転翼航空機用トランスミッションガスタービン発動機制御装置。
〔参考〕国土交通省
〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
TEL03-5253-8111
http://www.mlit.go.jp/
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