福生市の重層的支援体制
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ページ名 福生市の重層的支援体制 東京都福生市(地域共生社会・東京都、8050問題・東京都)
令和5年度重要施策
◆ハード分野
◇福生駅西口地区市街地再開発事業
福生駅西口地区市街地再開発事業は、定住化対策や公共施設等の再編への先駆けとなる大変重要な事業です。
しかし、昨今の世界的な原材料の品薄や物価高騰の影響により、施設整備への影響が懸念される状況が発生しました。
そのため、資材高騰の状況を見定めつつ、施設建物の規模、機能や使い方および設計を見直すに当たって、準備組合との間で一定の検討期間が必要であるとの共通認識に至り、スケジュールの見直しを行うことにしました。
本再開発事業の重要性に変更はありませんので、引き続き準備組合への支援を行っていきます。
◇公共施設の老朽化
公共施設の老朽化(ろうきゅうか)も顕在化(けんざいか)しており、行政課題として取り組んでいかなければなりません。
そのため、「公共施設等総合管理計画」、それに基づく「個別施設計画」、「施設保全・改修計画」に沿って、計画的に対応していきます。
中央図書館では、老朽化した空調設備の更新やバリアフリー化への対応等、施設の長寿命化を図るため、昨年8月から工事に着手しています。
令和5年12月にはすべての工事等が完了し、令和6年1月にリニューアルオープンする予定です。
新たに生まれ変わった中央図書館が、市民の皆様に愛される魅力的で利便性の高い施設となるよう、引き続き取り組んでいきます。
◆ソフト分野
◇子育て支援策
今年4月から、子ども家庭部に新たに、子ども政策の司令塔となる「子ども政策課」を設置し、子育て施策を総合的に推進するための「こども計画」の策定に向けて動き出し、さらなる施策の展開を目指していきます。
そして、子どもの成長、発達を支える意味において、児童発達支援センターの存在は非常に重要であることから、現在、設置に向けて準備を進めているところです。
そのほか、令和5年度からは、高校生等医療費助成事業がスタートします。
本市では、独自施策として、助成を行うに当たり所得制限を設けず実施していきます。
また、すべての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるように、妊娠届出時より妊婦や子育て家庭に寄り添い、面談や継続的な情報発信を通じて必要な支援につなぐ伴走型相談支援および、出産・育児に関する経済的負担の軽減を図るための支援を、一体的に実施していきます。
そのほか、さまざまな状況に置かれた子どもたちに、食育や貴重な団らん、地域交流などを行うことができる居場所を提供する「こども食堂」に対する支援を実施するほか、現在も大変好評をいただいている子育て支援カード、通称「まるとくカード」の電子化や専用サイトの構築等を実施し、利便性の向上を図っていきます。
今後も、「子育てするならふっさ」に新たなスローガンである「こどもまんなかふっさ」を加え、全庁一丸となって子育て支援に資するさまざまな施策を展開していきます。
◇福祉の充実
近年、少子化と相まって高齢化の深度は進んでおり、超高齢社会が現実となり、8050問題、育児と介護のダブルケア、引きこもり、ヤングケアラー、さらには、個人や世帯全体が孤立している状態など、福祉に関する課題は、複雑化・複合化しており、従来の支援体制では必要なケアや支援が行き届かないといった懸念があります。
令和5年度からは、これらに対し、包括的な支援体制となる「重層的支援体制」の整備に向けた移行準備事業を開始し、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応していきたいと考えています。
◇デジタルデバイド対策
社会のデジタル化も急速に進んでいます。
本市においても、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進していますが、高齢者のスマートフォンの保有率は、いまだ70%程度に留まっており、高齢者へのデジタル技術の普及が課題となっています。
そこで、スマートフォンを持たない高齢者に対し、スマートフォンの貸出しや、スマートフォン教室の開催等を行うことで、誰一人取り残すことのないよう、高齢者を対象とした市独自のデジタルデバイド対策も講じていきたいと考えています。
◇福祉バス
福祉バスについても、さらなる利便性の向上に努めていきます。
現在、準備を進めていますが、福祉バスの運行体制について、現行の2コースから3コースに増やすとともに、令和6年1月にリニューアルオープンする中央図書館への乗り入れ等を実施したいと考えています。
〔広報ふっさ 令和5年4月1日号〕