T字型に寝るのは何かを求める姿(?)
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T字型に寝るのは何かを求める姿(?)
30代になるBくんが居場所に来はじめました。
しばらくしてBくんのお母さんが相談に来ました。
Bくんが通うようになったので、相談とはいえ居場所の様子見を兼ねて来たのです。
そのお母さんの話の中に出てきたことです。
Bくんは、夜になりお母さんが寝る時間になると、枕元に来て話すのだそうです。
日常のとりとめないことが多いですが、他に話す相手がいないのかその日にあったことなどを話しかけてきます。
この時間になるのは「親もゆっくりと話せるだろう」という気持ちからのようです。
Bくんはそのうち眠くなり寝てしまいます。
頭をお母さんのおなかあたりに置き2人でT字型になるのです。
よく子どもはお母さんのふとんに入ってくることがありますが、Bくんは30代です。
お母さんのふとんに入るわけにはいかず、T字型の横になるのでしょう。
これを聞いてBくんは子ども時代にできなかったこと、やり残したことを取り戻そうとしているのではないかと思います。
愛着(依存的な甘え)不足を補うとでも言えるでしょうか。
実際は確かめようがないのですが、女性の場合は大人になって母の布団の中に入る人がいますので大間違いとも思えません。
Tくんとは顔を合わせますが、彼からはこの話は出てきません。
ひきこもり当事者自身の言葉による『ひきこもり国語辞典』には載せられなかった逸話です。