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ホライズン・ラボ

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ホライズン・ラボ

所在地 〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町4-45 岩野響
TEL
FAX
 

いずれも、中学1年の秋に不登校になった岩野さんが、優れた味覚と嗅覚を生かして自家焙煎のコーヒー豆販売店を開き、父の開人さん(39)と母の久美子さん(37)が可能性を信じてサポートを続けた様子を描いている。
岩野さんは周りと自分を比べて卑屈になった時期もあったというが、「特性を生かした仕事を始め、自分が障害者であることが気にならなくなり、堂々と生きられるようになった」と笑顔を見せる。
4月に開店した店は客が殺到して交通渋滞が頻発したため9月に閉鎖し、通信販売と渋谷ヒカリエ(東京)での販売に切り替えた。
現在は会員制交流サイト(SNS)などを通し、顧客の声を聞くのが励みで、「豆の個性と自分の表現、お客さんが求める味が“交じり合う一点”を追究する焙煎をしたい」と話す。
今後の目標は「喫茶店文化やおいしいコーヒーの入れ方などを紹介する個展を開き、コーヒー文化を国内外で伝えること」という。
岩野さんと両親は1月28日、東京都内でトークセミナー(KADOKAWA主催)を開く。
久美子さんは「私たちの生き方で何かを感じてもらえたらうれしい」としている。
いずれも四六判、1404円で「15歳の-」は192ページ、「コーヒー-」は184ページ。
アマゾンなどインターネット通販や書店で購入できる。
〔2017/12/19 上毛新聞〕
 

ぼくにしかできない店 できた 発達障害の15歳・岩野さんが桐生に開店 味覚生かしコーヒー豆焙煎
「どんな入れ方や飲み方をしてもおいしい豆を提供したい」と話す岩野響さん(写真)
群馬県桐生市小曽根町の岩野響さん(15)が、自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を販売する「HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)」という店を、同所の水道山中腹に開業した。
店のキャッチコピーは「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」。
発達障害の一つ、アスペルガー症候群と向き合いつつ、高校には進まない選択をし、自分にしかできないことを探している。
◎優れた味覚と嗅覚駆使 「水平線のように広く自由に」
響さんは障害の影響で空間をつかむ力が弱く、黒板の字を書き写せなかったり、運動が苦手だったりした。
学校の授業と部活動の両立ができず、中学1年の10月に不登校になった。
物心ついた頃から、同じ調味料でもメーカーの違いが分かるほど優れた味覚と嗅覚を持つ。
両親に毎日出していたコーヒーに興味を持つようになり、中学2年の5月に知人から手回しの焙煎機をもらった。
一つのことに熱中する性格で、市内の伊東屋珈琲(コーヒー)のロースター、古谷哲成さんらとも意見を交わし、焙煎する時間と温度でコーヒーの味がどう変わるのかを研究した。
中学3年の夏に家族とタイ・プーケットの海を見て、水平線(ホライズン)のように広く自由に生きたいと思った。
自分を表現できるコーヒーの研究成果を発表する形で店を出そうと決意。
自宅近くの空き小屋を父の開人さんと共に改装し、4月にオープンした。
商品は月替わりの1種類で、グアテマラや東ティモールなどの豆をブレンドする。
今月はすっきりと飲みやすい味に仕上がった。
温度を上げつつ時間をかけて焙煎することで、酸味をなくして深みのある豆を提供する。
鮮度にこだわり、3、4日以内に焙煎したものを販売しようと心がける。
「誰がどんな入れ方や飲み方をしても楽しめる豆を提供したい」と話す。
営業は毎月1~7日の午前11時~午後7時。 〔上毛新聞 2017/5/5(金)〕 

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