Job:クリーニング師
クリーニング師
〔2003年原本〕
衣類そのほかの繊維製品、皮革製品を洗濯する仕事です。洗濯屋です。
仕事は、受付、洗い、乾燥、アイロンかけ、仕上げの順になります。
①受付では、洗濯物のあずかり、氏名などの伝票づけ、②洗いは、洗うものによってかわります。ホテルのシーツや仕事用のユニホームなど大量の同質のもの。接着剤で布と布がはり合わさり、プリントが溶剤ではがれてしまうもの。ゴム製で溶剤によってはボロボロになってしまうもの。これらを仕分けして、それぞれに合った洗剤、溶剤を使用し、ドライクリーニングなど洗いの方法を変えます。
③アイロンかけも、繊維によってかわります。④仕上げは、たとえばワイシャツたたみ機などでたたみ、包装します。
一般に家庭では洗えない物とか、仕上がりのよさを求めてクリーニング師に負かされることが多くなります。大手の数百人のクリーニング工場では、分業と機械化がすすんでいます。1~2人の小事業所では、地域密着型の仕事になります。
クリーニングすることで不良品を出さないために、クリーニングに適さない材質は受付で見分け、説明できる知識が必要です。楽しいのは汚れ物がきれいになったとき。
衣類の材質で社会の変化がわかります。現代はファッションにお金をかける時代で、クリーニングも金属ボタンなど溶剤で変質するものはアルミ箔で保護するなど、それに対応する細かな心づかいが必要です。
クリーニング師は有資格者の職名です。クリーニング事業所では1人以上のクリーニング師をおかなくてはなりません。免許のない人はクリーニング工として区別されています。クリーニング師の受験資格は中学校卒業以上。衛生法規、公衆衛生、洗濯物の処理に関する知識と技能が試験内容です。
クリーニング店経営型と事業所(大工場から零細店まで)の従業員にわかれます。
〔給〕は〔並〕です。
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