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Job:溶接工

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溶接工

〔2003年原本〕
金属材料同士を接合させる技術者です。接合法には、機械的接合(ボルト使用など)と冶金的方法があり、冶金的方法で接合するのが溶接工です。
溶接の方法は原理面からは、①融接、②圧接、③ロウ付けの3つに分けられますが、よく知られているのは①の融接で、それには、使用するエネルギーによってアーク溶接(電気)とガス溶接の方法があります。
アーク溶接は電気的エネルギーによりアークを発生させ、それで金属材料の接合部を加熱し、溶融させて接合します。使用する溶接機は変圧装置付きで、それを動かして溶接します。厚生労働省のアーク溶接技能者の資格があります。
ガス溶接は、アセチレンなどの可燃性ガスを利用して金属材料の接合部を加熱・溶融して接合します。アーク溶接の難しい1mm以下の薄板や、低融点の金属材料の溶接に用いられます。厚生労働省のガス溶接技能の資格があります。
溶接の分野でも自動化がすすんでいます。そこで、溶接も新たな分類をされています。①溶接を溶接工の手作業によって行なう手溶接、②すべて自動的に行なう自動溶接、③両者の中間で一部を手溶接にする半自動溶接、という分け方です。
②の自動溶接は、溶接ロボットといわれるコンピュータ導入のNC工作機で、自動車工業など大量生産の分野で目立っています。しかし、この溶接ロボットを操作できるのは、熟練溶接工で、技能的な力量は不可欠です。
③の半自動溶接は、電気エネルギーを使い、作業は溶接トーチを移動させて、特に厚板を能率よく溶接するのに使われます。アーク溶接、ガス溶接に対してエレクトロスラングといわれています。
手溶接と半自動溶接の違いは、溶接する対象による効率を考えた違いのようです。最近はガス溶接が減っています。
特殊なものとしては造船関係の溶接や、土木建築(⇒ガス圧接工)、ステンレスやアルミニウムの溶接などもあります。
技能が求められるのは、溶接を決定する電圧調整や運棒のしかたが、溶接工個人の熟練に左右されるからです。
溶接工は、多くのばあい先に技能資格をとって仕事につきます。職業訓練学校に溶接科があり、中高校卒業者、転職希望者が訓練を受けています。この訓練期間中に溶接技能検定試験を受けます。企業内で溶接の研修をしているところでも、研修中にこの技能検定を受け、合格者を仕事につけています。
アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を用いる金属の溶接、溶断作業を行なうときは、ガス溶接作業主任者が、作業方法を決定、指揮し、災害の防止をしなくてはなりません。
就業先は、非常に広い産業分野になります。土木・建築・機械・金属・自動車・造船などメーカーや事業所、中小企業や個人事業主もいます。
熟練者の日当2~3万円ぐらいから。〔給〕は幅がありますが、多くは〔やや高〕以上です。

〔参考〕(社)日本溶接協会
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1‐11
産報佐久間ビル9F
TEL03‐3257‐1525 
http://www.jwes.or.jp/


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