Job:養蚕業者

養蚕業者

〔2003年原本〕
蚕を飼い、蚕の出す繭（絹の原料）を採取し、販売する仕事です。養蚕農家といわれてきました。蚕の食べ物は桑の葉で、しかも食べる量が多いので桑の栽培がかかせません。絹織物は、戦前は貴重な輸出品でしたが、繭の生産量でみると1925年の30万ｔをピークに減少し、近年は3万ｔ前後の生産量です。
しかし、新しい養蚕技術が絹の用途開発によって再び注目されています。バイオテクノロジーによる広食用蚕（桑以外のものを食べる）と安い人口飼料づくり、機械の導入、室内での養蚕にかわる放牧型の野蚕方法などが研究されて、とり入れられています。長時間重労働から解放され、業者は家業型から企業型へ向かいつつあります。
用途は、従来からの絹織物、外科手術用縫合糸などのほかに化粧品への混入、ナイロンや綿との合繊によるハイブリットシルクなど広がっています。

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