そうだね
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そうだね
北京冬季オリンピックで活躍した日本女子カーリングチームは四年前の平昌オリンピックで“もぐもぐタイム”と「そだねー」が話題になりました。だれかが何かを言ったら「そだねー」とまず受けとめていくのがチームのよさをつくったのです。 もしこれが逆ならどうでしょうか? 「そうじゃないよ」「それはダメだ」と引きつがれると、うまくいきません。こういう受け答えが子どものころから続いていたらどうでしょうか。「そうだね」と受けとめられた記憶がない人の話が『ひきこもり国語辞典』にあります。いくら思い返しても親から「そうだね」と言われた記憶がでてきません。いつのまにか何か間違っているかもしれない、何がたりないのかを考えるようになり、あまりものを言わなくなったといいます。 いつも否定的に受けとめられると自己肯定感が低くなりやすくなります。日本人の自己肯定感が低いのはいろんな調査で明らかにされています。子どもが何かを目にしたときの素直な表現を受けとめ共感し、一緒に笑い、一緒に泣き、ときに怒る。そういう子ども時代の経験が、社会に受け入れられる気持ちと自己肯定感を伸ばすのです。 ひきこもりはある日に始まる事件に見えることもありますが、本当は長い生活の積み重ねの結果です。
*五月(ひきこもりの原因の一つです)