センサリールーム
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サッカー観戦席、感覚過敏のファンに配慮「センサリールーム」 広島、国内初の常設へ
国立競技場に仮設されたセンサリールームで、YBCルヴァン・カップ決勝を観戦する家族=1月4日(Jリーグ提供)
広島市中区の中央公園広場に建設が計画されているサッカースタジアムに、感覚過敏を抱えるファンに配慮した観客席「センサリールーム」が常設される見通しになった。
事業主体である市が、設計・施工業者に求める施設の仕様に関する文書に盛り込んだ。
発達障害などがあり、大音量や強い照明、人混みが苦手でパニックに陥る人たちが安心して観戦できる環境を整える。
欧米のスタジアムでは整備が進むが、国内のサッカー場での常設は初めてという。
センサリールームでは一般的に室内を薄暗く保ち、スピーカーの音量にも配慮する。
人混みや周囲の視線を気にせず、ガラス越しに観戦を楽しむことができる。
センサリールームの設置について、市は有識者会議の意見を踏まえて検討。
2019年11月の海外視察では、実際に運用している英ロンドンのスタジアムを見学した。
広島県や広島商工会議所、J1サンフレッチェ広島などとの調整を経て、20年10月にまとめた設計・施工業者向けの要求水準書に設置計画を盛り込んだ。
市は24年のスタジアム開業を目指している。
〔2021年2/9(火) 中国新聞デジタル〕