登夢高等学院
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登夢高等学院
所在地 | 〒925-0375 石川県羽咋郡 志賀町若葉台13番地3 (合同会社菜夢来 内) |
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TEL | 0767-38-1266 |
FAX |
学・農両立 自信と夢育む 登夢高等学院1期生 関口さんきょう卒業
菜夢来の社員(左)と談笑する関口晴香さん=志賀町若葉台で
能登で農業の担い手を育成しようと、志賀町のイシケングループが昨年四月に開校した通信制高校「登夢(とむ)高等学院」の一期生、関口晴香さん(25)=七尾市=が四日、卒業式を迎える。
関口さんは「自分に自信が持てるようになった。支えてくれた人たちに感謝したい」と話している。
(榊原大騎)
同校は、和歌山県の通信制高校「慶風高等学校」のサポート校認定を受けてスタート。
イシケングループ内で社員として働きながら学校に所属し、給料から学費を支払える仕組みを売りにする。
「登夢」には「能登で夢を叶(かな)える」との意味が込められている。
関口さんは、農産物の生産加工を手掛ける「菜夢来」の正社員として、野菜の栽培やころ柿の生産、スイーツの開発に携わる。
その傍ら、休憩時間や雨の日を中心に、古典や日本史といった教養科目の勉強にも励んできた。毎月リポートを提出したり、定期的にテストを受けたりし、二月に卒業が決まった。
十七歳の時、当時通っていた高校を二年生で中退。
足りなかった単位を全て補った。
「大変だったけれど、会社で勉強できるのはありがたかった」と語る一方、もともと料理が好きだったこともあり、「農業やスイーツ作りに興味を持った」。
今後は、社員として会社に残るという。
石村高志社長(51)は「可能性を一緒に勉強することができた。
私も一緒に卒業した気持ち」と思いを語り「一人目の卒業生を出したことは自信になった。今後もこの取り組みを全国に発信していきたい」と意気込んでいる。
卒業式は、慶風高で行われる。
〔2017年3月4日 中日新聞石川〕