E-ラーニングを受講してよかった点
e-ラーニングを受講してよかった点
~タイムフリーな環境のありがたさ~
『情報社会におけるITの活用ーその9』
庄司一也(中央法律専門学校 専任教員)
これまでの8回の連載で「e-ラーニング」に対してイメージが湧いた方もいると思います。
その方たちに、その状態を保ったままでさらにイメージ(リアリティ)を高めていただきたいと考えました。
実際の私のe-ラーニング体験内容を報告します。
2つの大学で学んだ経験がありますが、そのなかでも特に印象深かったことをお話しします。
体験記は、(1)「よかった点」、(2)「大変だった点」の2回に分けます。
私は「e-ラーニング」と出会うまでは、パソコンやインターネットはほとんど趣味や遊び道具としての位置づけでした。
もちろん学校でのレポート作成時に手書き原稿用紙の代わりとしてワープロソフトでのプリントアウト等の利用もありました。
しかし、あとは専らパソコンは趣味の1つでした。
すなわち学習要素はほとんどなく、音楽を聴いたり、興味のある芸能人をリサーチしたり、クーポン券をダウンロードしたり、オンラインゲームをしたりと私生活でのフル活用(利用)でした。
そんなとき、縁あって某大学でe-ラーニング環境に学習者として身を置くことになりました。
最初は資格取得が目的でしたので、学習方法や学習環境に特に強い思いや熱意はなかったのです。
それが学習を進めるうちにそのよい点がたくさんわかってきました。
それはすなわち「ユビキタス(いつでも・どこでも・だれでも)」です。
特に、ユビキタス1つ目の「いつでも」がとてもよいものだと感じました。
当時の私はあまり学習時間をとることができず、毎日決まった時間にパソコンに向かうこともできなかったのです。
それでも空いた時間が少しでもあれば学習管理サイトにアクセスだけはしました。
本来はオフの日に集中して学習する方法を採ればよかったと反省していますが、その日が休みと実感すると、1日中ダラダラとしてしまいます。
結局,学習に取り掛かるのは日が暮れてからということがザラでした。
そうするとどうしても夜間に勉強をすることになります。
当時の私のライフスタイルには、これがとても合っていました。
まずここで「タイムフリー(時間制約なし)」の環境に感謝しました。
また、気分が乗らないときは学習を中断して、インターネットで音楽などを楽しみ、少し疲れがとれてリフレッシュできたら学習再開という流れが自分なりにできました。
こうして、「いつでも(タイムフリー)」の特徴を活かし、夜中に掲示板にメッセージを入れておいて、翌日に誰からかの返事を待つというのをひとつの楽しみにしました。
一方、締め切りが迫ったときは徹夜でがんばりました。
これに関しては、計画性のなかった自分を反省しています。
また、途中体調を崩して、学習をいったんストップしたこともありますが、「いつでも」のおかげで、回復後学習を再開し、(メンターの方のサポートもあって)締め切りに間に合い、無事資格を取得することができました。
これが通学制であって、テスト時に体調不良で欠席ということであれば、(追試や再試験等があっても)大変なことになっていたと思います。
学習修了時はコース修了・資格取得に満足することばかりでしたが、いまは「e-ラーニング」の利点にあらためて感謝しています。
おそらく私の「e-ラーニング体験におけるよかった点」というのは個人視点の一部分に過ぎないと思います。
したがって、皆さんが「e-ラーニング」を体験することで、独自のよい点(利点・メリット)の発見があると思います。
ぜひ、ご自分で体験・体感なさって「いつでも(タイムフリー)な環境」を満喫してください。
次回は「e-ラーニング体験記」というテーマを継続し、「(2)大変だった点」の報告をしたいと思います。