フリースクール・ペガサス
所在地 | 千葉県千葉市中央区 |
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ページ名フリースクール・ペガサス 千葉県千葉市中央区 (フリースクール類・千葉県、 )
長期休校明け、子どものSOS気付いて フリースクール再開 「成長の場、学校以外にも」
子どもの受け入れを再開したフリースクール「ペガサス」=5日、千葉市中央区
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした長期休校は、学校が苦手な子どもたちにも影響を及ぼしている。
「それまで無理して通っていた子は緊張の糸が切れてしまうかもしれない」と小さな心を心配するのは千葉市内のフリースクール関係者。
「学校だけが成長の場ではない。社会に出るまでの一つのルートとして利用してほしい」と呼び掛けている。
6月5日、不登校の児童生徒が通うフリースクール「ペガサス」(千葉市中央区)では小中学生3人が机に向かって勉強を進めていた。
それぞれの習熟度に合わせ、インターネット教材で学ぶ。分からない部分は元小学校長のスタッフが教えてくれる。
ここでの活動が学校の出席扱いとなるため、子どもたちは自分のペースで訪れている。
同スクールは、公立学校が一斉休校となった3月以降もしばらく続けていた。利用者は8人。
“密”とは言えないが、「万が一の感染リスク」を考慮し4月15日、受け入れをいったん止めた。
「苦渋の決断だった」と振り返るのは杉本景子理事長(41)。
人付き合いが苦手な子どもにとって「人とのつながりは途絶えない方が良い」(杉本理事長)からだ。
小学2年の秋から同スクールを利用している4年生の娘の母親(40)は、引きずるようにわが子を学校に通わせていた時期もあった。
同じ様な境遇の親子に向けて「久しぶりの通学はゆううつだと思う。長期休校が社会全体で学び方を見直すきっかけになれば」と話す。
子どもたちが出すSOSにも要注意だ。学校に行きたくない子どもは食欲がなくなったり笑顔がぎこちなくなったりするという。
杉本理事長は保護者や周りの大人たちに「ささいな変化を見てあげてほしい。学校を嫌がっても決して“怠けている”と思わないで」と訴える。
それまで無理して通っていた子どもも、長期休校をきっかけに「抑えていたしんどさに気付くタイミングになるかもしれない」とも。
フリースクールに来ることは「逃げ」でも「負い目」でもない。「誰でもつらいときはある。大人に話してみてほしい」と呼び掛ける。
〔2020年6/9(火) 千葉日報オンライン〕