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旭川子ども食堂

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2018年12月11日 (火) 18:36時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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旭川子ども食堂

<道北を考える 次世代を育む> 地域が支える こども食堂 培う信頼感
4月下旬、旭川市北門町の北星公民館で月1回の「こども食堂」が開かれ、ボランティアの大人や小中学生計約70人が集まった。
子どもは調理のお手伝いをすると食事代が無料になる。
キャベツを切る包丁さばきが危なっかしい児童を、旭川大短期大学部の学生が手を添えて正しい刻み方を教えていた。
*夏休みに欠食も
主宰者の1人、北門児童センターの青塚美幸館長は「大人に見守られながら、共同作業をして食事をする。家庭の事情で手料理を食べるのが難しい子どもたちにとっては、特別な機会となっているようです」と説明する。
2013年ごろに東京で始まった「子ども食堂」。
道や北海道新聞の調べでは17年6月までに上川、留萌、宗谷の3管内で9件に上り、道北でも広がりつつある。
目的は貧困や孤食の子どもの支援や世代間交流、地域住民との触れ合いなどさまざまだ。
旭川の食堂は、15年の夏休みに児童センターに通う当時中学3年生の男子のつぶやきから動きだした。
「朝も昼もご飯を食べてない」。
ひとり親から渡された食費をつい無駄遣いして足りなくなる。夏休みは給食がなく、一日何も食べられない日もあったという。
青塚さんは話題になっていた子ども食堂に注目。
旭短大准教授らの協力を得てセンターに隣接する公民館で同年11月に初めて開いた。
小中学生約10人が訪れた中、依然食事を抜きがちな中3男子はハンバーグを9個も頬張り「みそ汁が一番おいしかった」と興奮していた。
稚内市では、昨年12月に市内の児童委員と子育て支援団体のメンバーが中心となって実行委員会を設立し、1月に子ども食堂「地域食堂ふらっと」を開いた。
1人暮らしの高齢者など誰でも利用でき、市内の高校生もボランティアで運営に携わる。
6月10日に2回目を開き、その後も月に1回開催する予定だ。
実行委は「息長く続け、市内各地で子ども食堂の取り組みが広がってほしい」と期待を込める。
「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク(埼玉)世話人の山野良一・名寄市立大教授(子ども家庭福祉学)は「子どもの貧困対策には経済的な支援と、家庭的な助けが必要。子ども食堂は、後者の役割が特に大きい」と話す。
山野教授によると、所得が低い家庭ほど労働時間が長く、休日や賃金が高い夜間に働く傾向にある。孤食に陥りやすい子どもは、食堂をきっかけに接点の無かった地域の大人とも触れ合う。
宮城県石巻市では、お年寄りが子どもと一緒にカレーライスをつくる活動を始めたところ、普段もマチの中であいさつを交わすようになった。
*農家も食材提供
旭川のこども食堂が始まって1年半がすぎ、課題も見えてきた。
貧困対策として紹介されることが多く、青塚さんは「子どもや親が周囲の目を気にして、通いづらくなるのでは」という不安が常にある。
子どもだけでなく親同士の交流の場も目指したが、利用はほぼ子どもに限られている。
一方で大人のボランティアは増え、近隣農家が食材を贈ってくれるなど、支援の輪は広がる。
青塚さんは「子どもが困った時、『助けて』と言える。そういった信頼できる大人と知り合える場に、こども食堂がなれば良い」と考えている。
旭川の次回の食堂は17日に開く。
〔◆平成29(2017)年6月3日 北海道新聞 朝刊地方〕

旭川の子ども食堂を支援 比布の農家10戸 コメ、規格外野菜を提供「おなかいっぱい食べて」
子どもに食事や居場所を提供する「子ども食堂」の活動を支えようと、比布町の農家約10戸がコメや規格外の野菜の提供を続けている。
主な届け先である旭川市北門町の食堂では、夏場は約50食分を賄えるほど。仲間に協力を呼びかけた農業中野譲さん(35)は「子どもたちに、地域に見守られて育つ環境をつくってあげられたら」と話す。
子ども食堂は現在、旭川市の5カ所で開かれている。
北門町の食堂は、旭川大短期大学部の清水冬樹准教授と学生、NPO法人ワーカーズコープなどが月1度開催。
食材購入費用は、大人の参加費計約1万円から捻出している。
中野さんは、知人を通じて子ども食堂の活動を知った。
自身も3歳と1歳の娘がおり、「おなかいっぱい食べてもらいたい」と昨年1月、コメ20キロの寄付から始めた。
「規格外品なら他の農家も協力してくれるかも」と比布町内の若手を中心に声をかけ、トマトやキュウリ、メロン、スイカ、マイタケ、オクラなど多様な生産者の協力を得た。
野菜は日持ちしないため、当日の朝に町内を回って集め、会場に届ける。
7、8月は「畳1畳に敷き詰められるほど集まった」といい、サラダや炒め物、トマトソースなどに調理された。
地元産野菜の提供は食育に一役買っており、清水准教授は「寄付者の気持ちが運営側の精神的な支えにもなっている」と感謝する。
中野さんは「仕事上、食堂を毎回手伝うことはできない。比布にいながら自分にできることは何だろうと考えただけ」と話す。
今後は子ども食堂の利用者を比布町に呼び、キャンプなどを行うことも計画しているという。
〔◆平成29(2017)年3月15日 北海道新聞 朝刊地方〕 

旭川「子ども食堂」1年 孤食の子に温かな経験 学生、NPOなど活動 「親とも接する場」課題
旭川市で貧困や孤食などの問題を抱える家庭の子に手作りの食事と居場所を提供する「子ども食堂」の活動が今月で1周年を迎えた。
活動は月1回だが、支援の輪が広がった一方、保護者との関係構築などが課題となっている。
13日には1周年記念イベントが行われ、12月には専門家を招いた勉強会も開かれる。
北門町8の北星公民館。
昨秋に「子ども食堂」が開催され、1周年を翌日に控えた今月13日、館内では黄色いのれんの奥で、子どもら手作りの記念イベントが開かれ、笑い声が響いた。
旭川での子ども食堂は、旭川大短期大学部幼児教育学科の清水冬樹准教授と研究室の学生、北星公民館近くの市北門児童センター、親子寺子屋、NPO法人ワーカーズコープなどが毎月1回、開催している。
この日はライスバーガーやコーンスープ、ケーキ、果物のカキなどが並んだ。
子どもやボランティアら60人近くが昼食とクイズゲームを楽しんだ。
小学5年の女子児童は「ここに来るのは楽しい」と話す一方、別の女子児童は「親は共働きで一緒に夕食を食べることは少ない」と話した。
1年間の活動を振り返り、清水准教授は「ボランティア登録は100人を超えた。開催日は限られるが、子供たちは『会いたい人がいる行きたい場所』と感じている。1食でも楽しく過ごすことは大切な経験になる」と話す。
活動を通じ、食事を安価で提供できるよう食材を提供してくれたり、同様の取り組みを行う個人や団体とのつながりもできたことも成果という。
一方、食堂に顔を出していたが、家庭の事情で旭川を離れた子もいるといい、「家庭の状況や年齢に応じた適切な支援につなげられなかった例もある」という。
市北門児童センターの青塚美幸館長も「親と接する場所にもしたかったが、参加がなく、簡単ではない」と話す。
子どもの参加者が増え、会場が手狭となる課題も出てきたという。
学生も学ぶことが多く、同大短大部幼児教育学科2年の金崎都海(さとみ)さん(19)は「子供たちと深く関わることで家庭の事情が見えてきた一方、学生の立場では解決できない無力感も感じた」と話す。
それでも「卒業後も何らかの形で関わり続けて子供たちを支えたい」と力を込めた。
12月4日には1人親世帯の支援団体「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」の平井照枝代表を招いた勉強会を旭川大まちなかキャンパス(ハルニレカフェ2階、旭川市7の8)で開く。
午後4時~同6時。定員20人で参加費千円。
申し込み・問い合わせは主催する「旭川おとな食堂」のメールアドレスasahikawaotonashokudo2016@gmail.com
〔◆平成28(2016)年11月16日 北海道新聞 朝刊地〕

子どもの貧困調査 市長に要請書提出 共産市議団
共産党旭川市議団(能登谷繁団長)は4日、子どもの貧困の実態調査などを求める要請書を、西川将人市長に提出した。
2014年に閣議決定された「子どもの貧困大綱」に基づき、支援の必要性を指摘。
旭川市独自の実態調査や、家庭で満足な食事をとれない子どもに手作りの料理を提供する「子ども食堂」への助成、国民健康保険料の軽減などの取り組みを提言した。
〔◆平成28(2016)年11月5日 北海道新聞 朝刊地方〕

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