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Job:ビール生産技術者

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ビール生産技術者

2003年原本
ビールの製造者です。
製造工程は、まず原料の大麦を3日間水に浸す。
十分に水分を含んだところで発芽室に入れ、温度、湿度を調節して発芽させます(約1週間)。芽を出したものを乾燥させ、発芽を止める、これがモルトです。
モルトを細かく砕いて、お湯といっしょに大釜に入れ、蒸した米とコーンスターチ(トウモロコシのデンプン)を加え加熱すると麦芽の酵素の働きでデンプン質が糖分に変わり、麦汁ができます。
これを濾過(ろか)器でこしてホップを加え、煮沸してビール独特の香りと苦味をひき出します。
この過程を仕込みといいます。
次の工程は発酵。麦汁を5℃に冷やし、酵母を加えて発酵タンクに入れると、麦汁のなかの糖分がアルコールと炭酸ガスに分解され、1週間後ビールができます。 このビールを貯蔵タンクに入れ、0℃の低温で2か月くらい寝かせておくと、炭酸ガスが溶け込み、ようやく飲めるようになります。
総製造期間は約3か月。
品質検査は、工程の各過程で行なわれます。
原料のチェック、発芽や発酵の進み具合の監視やチェック、サンプルを抜きとり、試験管に入れ、試薬を注いでゆすり、顕微鏡で観察します。
最終的な製品の評価は人間の喉(のど)であり、検査担当者は交代で利き酒をします。
各社の新製品開発ラッシュによるシェア競争が最近激しく、「ビール戦争」といわれています。
勤務労働条件は安定しています。
ビールは夏に多く飲むことになりますので、春先が比較的忙しいようですが、年間を通しておおむね平均しています。
〔給〕は〔並〕ないし〔やや高〕。 

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