Job:職業訓練指導員
職業訓練指導員
〔2003年原本〕
職業訓練施設で、社会人や中学・高校卒業者などを対象に、職業的技能に必要な知識と技術を教える仕事をする人です。
職業訓練の対象となる職種は、機械、建築、窯業、印刷、衣服など機械や道具を使い、手仕事を中心にする広範な分野におよびます。
訓練施設によって何を教えるのか教科が限られていて、陶器生産地には陶器科があるというような地域性もあります。
対象とする生徒によって、
①養成訓練(主に新規卒業者の訓練)、
②向上訓練(既にその職についている人の技術向上)、
③能力開発訓練(再就職希望者の訓練)に分けることができます。
まず年度はじめにカリキュラムにしたがって各指導員は教えます。
教科内容、計画書、教材となる材料を作成します。次に実際の訓練です。
講義と実習の2本立てですが、全体的に実習、実技が中心です。
午前に講義、午後から実習という形です。
養成訓練のばあい訓練生が若いので生活指導が欠かせません。
励まし役、悩みの相談員にもなります。
それでも指導員と生徒の年齢さは少なく、生徒のほうが年長ということもあります。
教師と生徒が学び合う関係もありますし、生徒同士が学び合う場面も生まれます。
労働現場の技術革新が進んでいるところでは、指導員自身の研究と研修も大切です。
職業訓練指導委員になるには指導員免許が必要です。
職業訓練大学校を卒業する、高校教師の免許をとり、指導員の申請をするなどの方法があります。
免許は158の訓練科目ごとに与えられます。
9割が男性ですが、編み物や経理事務などで女性もいます。
公共職業訓練学校では公務員、民間の認定職業訓練学校はその職員ですが、労働条件はあまり変わりません。
〔給〕は〔並〕から〔やや高〕。
〔参考〕職業能力開発総合大学校
〒229-1196 神奈川県相模原市橋本台4-1-1
TEL042-763-9023
*