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お答え:高額支援は短期に成果を出そうとするので心配ー松田武己

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高額支援は短期に成果を出そうとするので心配

〔質問082〕家族療法を含め短期で対処するという
中学1年生の父。
2か月前から子どもは学校に行かなくなりました。
ある相談所に行ったら、学校の先生と連絡をとりながら3月までに学校にいけるようにし、
その後も必要な対処をするという話です。
家族療法も兼ねるので、経費は年間200万円近くかかる、といわれています。
どう思われますか。

〔お答え082〕高額支援は短期に成果を出そうとするので心配
子どもの状態はいろいろ考えられます。
まだ不登校が始まり2か月なので子どもには必要な休息で、
まだ自分のペースをつかめない状態が続いているのかもしれません。
逆にいま対応すればそのまま学校に行けるかもしれません。
その判断はすぐにはできません。
一般的には子どもの状態を少し離れて見るのがいいと思います。
もうひとつは経費がとても高い点です。
経費が高いと「再登校」という成果を見せなくてはならなくなります。
その対応で子どもが一時的に登校を始めても、自分のペースをつくれないままであれば、将来の再発が心配になります。
そういう長期の視野で対応するから経費を要することになるともいえます。
セカンドオピニオンとしてほかの相談室で意見をきく方法があります。
次つぎと相談先をわたり歩く形は勧めませんが、
いくつかの相談先にいき子どもの様子、見方を学んでから中心の相談先を決めてもいいのではないでしょうか。
3月末までに何とかしなくてはならないことに縛られるのでなく、親として長い眼でみていける機会にしてほしいです。
〔2010年1月〕

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松田武己不登校情報センター相談室

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