血糖降下薬使用
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血糖降下薬使用動向は血糖管理に影響?
米・Yale Universityなどのグループが2型糖尿病患者の血糖降下薬の使用動向が血糖コントロールや重度低血糖の発現状況に与える影響について検討、その結果をDiabetes Care(2017; 40: 468-475)に発表した(関連記事「メトホルミンの消化器症状―傾向と対策」)。
同グループは、2006~13年の2型糖尿病患者166万例のレセプトデータを用いて、この期間における血糖降下薬の使用、血糖コントロール、重度低血糖発現の経時的動向を調べた。
8年間にメトホルミン(47.6%から53.5%)、DPP-4阻害薬(0.5%から14.9%)、インスリン(17.1%から23.0%)の使用は増えたが、スルホニル尿素薬(38.8%から30.8%)とチアゾリジン系薬(28.5%から5.6%)の使用は減少していた(全てP<0.001)。
HbA1c値7%未満の患者の割合は56.4%から54.2%に減少し、9%以上の患者の割合は9.9%から12.2%に増加していた(いずれもP<0.001)。
2013年における血糖コントロール不良の頻度は18~44歳が23.3%と最も高く、75歳以上では6.3%だった。
重度低血糖の発現は、ともに100人・年当たり1.3例で変化は見られなかった。
〔メディカルトリビューンウェブ 2017.05.02【海外短報】編集部〕