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新潟風テラス

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新潟風テラス

風俗従業者の悩み、無料相談 新潟「風テラス」準備進む 貧困問題など解決へ/新潟県
貧困問題解決などを目的に弁護士やソーシャルワーカーを派遣型風俗店の待機場所に派遣し、無料で従業員の相談に乗る「風(ふう)テラス」。
重度身体障害者男性の性的介助の支援をしている一般社団法人「ホワイトハンズ」(新潟市西区)の坂爪真吾代表理事(35)が東京で始めたこんな取り組みを、故郷の新潟県でも実施しようと準備を進めている。
坂爪さんは新潟高から東大文学部に進み、ジェンダー研究の第一人者の上野千鶴子氏のゼミに所属。
性に関する社会学的な研究に意欲的に取り組んだ。
昨年の著書「性風俗のいびつな現場」(ちくま新書)の執筆のために、妊婦や産後間もない女性専門、40~70代の「熟女専門」の風俗店を取材した時だった。
これらの店の従業員は他の仕事を見つけることが困難で、借金や障害、精神疾患も抱えているケースがあった。
生活保護のお金があっても足りず、店の仕事で即日稼げるお金が「セーフティーネット」のようになっている現状を目の当たりにした。
そこから、知り合いの弁護士らに声を掛けた。
まずは東京で2015年10月、風俗店従業員の生活や法律の相談に無料で応じる「風テラス」を立ち上げた。
今年2月中旬からは大阪でも開始。
3月28日現在、103人が利用している。
名前には「司法と福祉の光で風俗を照らす」といった願いが込められている。
金銭問題や健康、家族関係、ネットでの個人情報の流出問題をはじめ、何でも相談できる。
風テラスをきっかけに生活保護を受けられるようになり、ネットカフェ生活から抜け出せた利用者もいるという。
「新潟風テラス」では、風俗店で勤務経験がある人ならば誰でも無料で利用でき、匿名での相談も可能だ。
事前予約制で、弁護士と福祉関係者の男女ペアが1人1回60分対応する。
相談内容は店には明かさない。
現在、4月6日午後1時から新潟市中央区で初回を開催すべく準備を進めている。
協力店舗の募集もしている。
坂爪さんは「新潟の実情に合った形でカスタマイズしながら、風テラスを運営できれば」と話している。
問い合わせ、相談の申し込みなどは、http://www.whitehands.jp/futerasu。
〔◆平成29(2017)年3月30日 朝日新聞 東京朝刊地方版〕 

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