兵庫子ども食堂ネットワーク
兵庫子ども食堂ネットワーク
所在地 | 兵庫県 |
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子ども食堂 連携ネット設立 神戸、阪神間中心34団体 食材確保、人手不足…課題を共有
兵庫県内各地の市民グループが、子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」を相次いで始めている。
ただ、食材の入手、スタッフの確保など課題は山積み。
グループ同士が連携を深め、課題解決に向けて知恵を絞ろうと、34団体で「兵庫子ども食堂ネットワーク」を設立した。
厚生労働省は2012年、「子どもの貧困率」が16・3%になったと発表。
子どもの貧困が注目されるようになり、15年ごろから全国各地で子ども食堂ができた。
兵庫でも同様の傾向で、今後もその数は増える見込みだ。
ネットワーク設立を提案したのは、企業から提供を受けた食材を福祉団体に配るNPO法人「フードバンク関西」(芦屋市)。
2月21日、子ども食堂を運営する27団体の担当者やコープこうべ、県職員ら計約50人が芦屋市内に集まり、初めて顔を合わせた。
フードバンク関西代表の浅葉めぐみさん(68)が「フードバンクと子ども食堂、子ども食堂同士の連携モデルを関西からつくっていこう」と呼び掛けた。
担当者らが活動を紹介する中で、食堂運営の課題が浮き彫りに。
食材の確保やスタッフの不足を訴える団体が目立ち、「食事を必要としている子どもたちを集めるのが難しい」などの声も上がった。
同ネットワークは今後、メーリングリストを作って運営状況を報告。
会議などで情報を共有し、食堂の継続的な運営に向けて意見を交わす。
2月に「大手前子ども食堂」を開設した大手前大の柏木智子准教授(42)=教育学=は
「子ども食堂同士のつながりもでき、それぞれの運営方法について互いにヒントを与え合うことができる」と手応えを感じていた。
〔◆平成29(2017)年3月16日 神戸新聞 朝刊〕