苫小牧地域児童相談所
所在地 | 北海道苫小牧市 |
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苫小牧に支援拠点整備へ 児童相談所機能の強化
高橋はるみ道知事は3日、苫小牧市から強い要望が出ている児童相談所分室の開設に関し、「要保護児童を支援する拠点整備に向けた取り組みを進める」とし、管轄の室蘭児童相談所の体制強化に加え、新たに道庁の担当職員も助言や援助をすることにより、相談件数が増加傾向にある苫小牧市地域の相談機能を強化する考えを示した。
道議会定例会で、公明党の安藤邦夫氏(苫小牧市)の代表質問に答えた。
道は、児童福祉法が昨年改正されたのを受け、道社会福祉審議会に部会を設置し、児童相談体制の在り方を検討している。
3月中にも提言を受けることになっており、当面は新たな基準に基づき、17年度に児童福祉司、心理判定員を増員するとともに、児相職員に対する研修の拡充を通して専門性のさらなる向上を目指すことにしている。
知事は、市町村に対して相談支援を担う職員への研修を充実させるとともに、要保護児童を支援する拠点の整備などに必要な助言や援助を担う職員を本庁に配置。
振興局を介さず直接市町村の支援を行って本道全体の児童相談機能を強化する考えを強調した。
室蘭児相分室の開設を求めている苫小牧市では当面、要保護児童の支援拠点を整備する方向で協議に入っており、「所管の児相の体制強化に加え、市との職員交流を継続するとともに、本庁に配置する職員により助言や援助を行う。地域の相談機能の強化に向けた支援に取り組んでいく」などと説明した。
室蘭児相が2015年度に受けた相談件数は1600件を数え、そのうち61%が苫小牧市を中心とする東胆振と日高管内からの相談が占めている。
このため、苫小牧市は児相の相談体制強化を目指し、室蘭児相の分室開設を昨年、署名も添えて道に要望していた。
〔◆平成29(2017)年3月4日 苫小牧民報 日刊〕