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街のぬくもり本町子ども食堂

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2017年3月19日 (日) 15:19時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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所在地 北海道函館市
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街のぬくもり本町子ども食堂

<くらしックス> いろんな家庭の子が集まり夕食作り、学習支援 子ども食堂 温かい居場所に 函館で相次ぎ開設 地域での交流、貧困対策の一助に
地域の子どもに食事の場を提供する「子ども食堂」の取り組みが、函館でも広がっている。
今年5月に市内本通1で八百屋店主らが始めたのを皮切りに、本町や元町などでも相次ぎ開設されている。
もともと首都圏で子どもの貧困対策として始まったため、生活困窮者が集まるイメージが先行しているが、実際は食育や地域との交流促進など、多様な取り組みとして期待されている。
「おにぎり作るのは面白い」「握り方教えて」。
11月下旬、本町で開かれた3回目の「街のぬくもり本町子ども食堂」。
集まった幼児から小学6年生までの子どもたち15人が、ボランティアの大学生たちと会話を弾ませながら、夕飯の準備を楽しんでいた。
この日の献立はチキンの照り焼きや豚汁。
作り終えた後は32人全員で食卓を囲み、だんらんの一時を過ごした。
初めての参加という川端千太ちゃん(4)は「自分で作って楽しかった」と笑顔を見せた。
9月に開設した同食堂は、毎月第4水曜に本町の函館相生(あいおい)教会で開催。
同食堂を運営するフレアコンサルティングの橋口奈央さん(40)は「食を通して子どもにぬくもりを届けたい」と熱く語る。
函館では今年5月、八百屋店主の鈴木辰徳さん(40)が本通1で「はこだてこども食堂~つくってたべよ いっしょにたべよ」を始めたのが最初で、毎月第3木曜日に本通町会館で開催している。
11月からは元町の北海道国際交流センターが、毎週金曜日に「にこにこ子ども食堂」を開催。
同センターの一入(ひとしお)絵美さん(33)は「食だけでなく子ども同士での学習支援や文房具交換なども行っていきたい」と意欲を見せる。
「子ども食堂」は2012年、東京都大田区の八百屋店主近藤博子さん(57)が名付けて始めた。
きっかけは知人の小学校教員にバナナ1本で生活している子どもがいると聞き、子どもが1人で安心して通える場をつくろうと思い立ったことだった。
その後、食堂は貧困家庭の子に食事を提供する場とのイメージが浸透したが、子どもたちが抱える悩みは、貧困に限らず学校や家庭の人間関係など多様だ。
はこだてこども食堂」の鈴木さんも当初、「腹をすかせている子どもをなんとかしたいとの思いだった」と振り返るが、「家庭や学校以外で子どもを支える場があれば、解決できることがあるかもしれない」と思い、地域との関係が希薄化する現代ならではの役割を目指す。
鈴木さんは「いろんな家庭の子が気軽に集まってもらう場所にすることで、結果的に貧困家庭の子と知り合えて支援につながれば良い」と語る。
札幌市内の子ども食堂の運営に携わる北大大学院吉田徹教授(41)は「子ども食堂の在り方は地域や事業者の思いなどにより千差万別。地域のあらゆる場所にできるのが理想」と指摘した上で、
「今後は行政も見て見ぬふりをせず、積極的に運営に関わるべきだ」と話し、さらなる食堂の増加に期待を寄せている。
〔◆平成28(2016)年12月10日 北海道新聞 朝刊地方〕 

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