つる子ども食堂
所在地 | 大分県大分市 |
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周辺ニュース
ページ名つる子ども食堂、大分県大分市、(子ども食堂・フードバンク、住まいの周辺ニュース)
フードバンク 活動拡大 延べ100超の団体・世帯支援 =大分
◇企業や個人、7トン提供
食べられるのに廃棄される食品を貧困に苦しむ子どもたちや生活困窮世帯に提供するフードバンク活動が、県内でも広がっている。
県社会福祉協議会は昨年6月、大分市の県社協内に「フードバンクおおいた」を設立。
協力を申し出た県内の企業や個人から食品を集めており、これまでに支援した団体や世帯の延べ数は100を超えている。
「賞味期限までに、子どもたちに飲ませてあげてください」。
1月下旬、フードバンクおおいたの主任専門員、甲斐賢二さん(63)が大分市岩田町の「つる子ども食堂」を訪れ、「九州乳業」(大分市)から提供してもらったパック牛乳約20本を手渡した。
つる子ども食堂は昨年7月にオープン。
約10人の子どもに無料で食事を提供しているが、限られた資金で運営しており、食材の調達に苦労することもあるという。
スタッフの山下藍さん(31)は「フードバンク活動は資金面で助けになっている。本当にありがたい」と話す。
フードバンク活動は、安全性に問題はないものの、賞味期限が近いなどの理由で市場に流通できなかったり、家庭で余ったりしている食品を企業や個人から募り、子ども食堂や生活困窮者に配達している。
食べられるのに捨てられる「食品ロス」の問題にも対処できると期待されており、全国で活動が進んでいる。
フードバンクおおいたによると、27日現在、県内で延べ112の企業や団体、個人が米や缶詰、ジュースなど約7トンを寄せた。
このうち、生活協同組合「コープおおいた」では宅配サービス時に各家庭に食品の寄付を呼びかけ、これまでに約1・2トンの食品を提供したという。
同おおいたでは、県社協や市町村社協に寄せられた情報などに応じて、集まった食品を子ども食堂など延べ118の団体・世帯に配った。
活動が広がりをみせる一方、同おおいたでは4人のスタッフが従事しており、月に一度の食品の仕分けでは人手が足りず、ボランティアの手を借りながら作業している。
甲斐さんは「今後、さらに多くの人に食品を届けるためにもボランティアの助けは欠かせない」と話す。
食品の提供や支援の相談、仕分けボランティアに関する問い合わせは、フードバンクおおいた事務局(097・558・3373)へ。
〔◆平成29(2017)年2月28日 読売新聞 西部朝刊〕