シェルター るーも
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シェルター るーも
子どもシェルター:理解を 「今私たち大人にできること」現状や利用者の声紹介 桐蔭高生、創作劇も /和歌山
虐待などで安心して生活する居場所を失った子どもたちの緊急避難場所「子どもシェルター」への理解を深めるためのシンポジウム「子どもたちのSOS―今私たち大人にできること」が24日、和歌山市小松原通1の県民文化会館であった。
パネルディスカッションに加えて演劇も上演され、市民や福祉関係者らが熱心に見聞きした。
県内のシェルター「るーも」は2013年10月に開所。これまで10代後半の女子を中心に延べ29人を受け入れた。
子どもたちは平均2カ月の入居期間中、一般的な家庭を経験し、担当弁護士やスタッフらと共に児童養護施設や親元など次の行き先を一緒に探す。
パネルディスカッションでは、元児童相談所職員や担当弁護士らがシェルターの現状や利用者の声を紹介。
伊藤あすみ弁護士は「るーもに来る子どもは大人や社会への不信感が強い。
自分が大事にされているという実感が生きる力の回復につながる」と話した。
今後の課題としては、シェルター退所後のケアやスタッフの負担の軽減などが挙がった。
その後、県立桐蔭高演劇部が子どもシェルターについて学び脚本を手掛けた創作劇「seven-day prologue」を上演。
シェルターでの生活を通し成長していく主人公らを演じた。
〔◆平成28(2016)年1月25日 毎日新聞 地方版〕