稚内市教育委員会
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子供の貧困解決 地域と協働で 稚内で教育関係者らシンポ
【稚内】子供の貧困問題を市民ぐるみで考えるシンポジウムが22日、稚内総合文化センターで開かれた。市内の校長ら教育関係者6人が、貧困家庭対策などについてそれぞれ提言し、市民と情報を共有した。
市と市教委が主催。2回目の今年は約220人が参加した。子供の貧困問題の解決策として稚内高の若林利行校長は、教育で貧困の連鎖を食い止める重要性を指摘。「人間形成として教育課程や生徒指導に重点を置きたい」と話した。また市校長会の鎌田正之会長は、虐待の恐れのある子供がいる家庭などを対象に支援する「見守り家庭」が、市内の東地区ではここ10年で20軒増えている現状を説明。「学校と地域の福祉が協働することが重要だ」と強調した。シンポジウムに先立ち、子供の貧困問題を研究する北大大学院の松本伊智朗教授が講演。貧困に悩む子供への支援について「一方的に支援するのではなく、(支援方法などを)子供と一緒に考えることが重要。稚内にはそれができる土壌がある」と述べた。
〔◆平成28(2016)年11月24日 北海道新聞 朝刊地方〕