JA広島中央
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ページ名:JA広島中央、広島県東広島市、パンくず上(子ども食堂・フードバンク)
余剰野菜 児童福祉施設に JA広島中央 「フードバンク」事業 =広島
JA広島中央(東広島市)は12日、販売期間を過ぎて鮮度は落ちたが食べられる野菜を、地元の児童福祉施設に無償提供する「フードバンク」事業をスタートさせた。廃棄される食料を削減し、有効活用する取り組みとして注目されており、県内のJAでは初という。
同市内3か所の直売所「となりの農家」に出荷された野菜は、数日~1週間程度は食べられるが、新鮮さを重視して品種ごとに1~3日を販売期間に定める。毎日約1万1000点の農作物を販売し、期間を過ぎた約70点を廃棄していたが、それを同市の児童養護施設「広島新生学園」に寄贈する。12日は河野孝行組合長が同学園の上栗哲男理事長に、ナスやピーマンなどが入った段ボール箱を手渡した。同学園では児童虐待を受けるなどした2~18歳の約80人が暮らすが、国や県の予算で賄われる食費は1人1日900円程度という。上栗理事長は「おなかいっぱい食べさせるのは難しかった。地域の人に支えられていることを子供にしっかり伝えたい」と感謝する。余った野菜は出荷した生産者が寄贈するが、生産者団体の山口透会長も「廃棄するのはしのびなかった。有効活用してもらえるのは、自分たちにとってもありがたい」と歓迎していた。
〔2016年9月24日・貧困ネット、◆平成28(2016)年9月13日 読売新聞 大阪朝刊〕