Center:引きこもり親の会で話したこと
引きこもり親の会で話したこと
〔2010年07月16日〕 (2)新小岩親の会7月例会 「発達障害と精神疾患」の養成講座は後に回します。7月11日の新小岩親の会で何人かの状態を想定しながら、また助成申請した活動計画の関連で次のことを答え、また話しました。ここではやや詳しくします。 30代後半以上になった数人から、将来どうするかの相談を多く受けるようになりました。周囲の条件、個人の条件に差があり、重要なのは個人の状態・条件です。数人とは“人生ゲームオーバー”にならない生活保護の方向を考えあったこともあります。実際に生活保護を受けている人もいます。生活保護を含む社会福祉制度の勉強も制度の改善を求めることも必要になります。 引きこもりと自立の中間的・過渡的状態が厚生労働省「ガイドライン」に提起されています。その状態にいる本人・家族としてガイドラインに沿った施策に「何を求めるのか」を問われたとき、答えを用意しておきたいものです。行政機関から問われる前に要望するのもいいでしょう。支援者としても同じです。何を改善したいのかと同じテーマになりますが、自分個人の状態ではなく、周囲の環境や制度の問題になります。 不登校情報センターのワークスペースとの関連で考えられることもあります。パソコン利用を中心とするワークスペースの役割は、対人関係づくりと技術・知識を学び、身につけることです。しかし専門職レベルに使えるものになりそうにはありません。 パソコンの利用範囲は広いので、パソコンを周辺の支援材料として役立てることです。いまの状態を継続するとともに、延長し発展させたところの役割があります。 1つはパソコン教室です。非公式なパソコン教室的なことを当事者間でやり取りしています。この一部を地域の主婦や高齢者さらに子どもを対象に広げられないか。これが発展方向の一つです。 もう一つは創作活動との組み合わせです。創作する人のバックアップ面、たとえばネットショップが作動するようになったとき、その制作・運用を担当することです。助成申請したのは創作活動と結びつけた事業計画です。助成は受けられなくとも独自に進めますが、助成を受けられればかなり強力に進められます。 これらの発展的な活動はまだはっきりしてはいませんが、これまでの取り組みで前提条件ができ、可能性があります。それで自立できる条件に到達するというのではありません。しかし、それは私が見限ることでもありません。実際の取り組みのなかで具体化し、はっきりさせていくことです。 30代が近づく人、30代になった人で、外出の行き先がない人に、現在のフリースペース・ワークスペースが用意している内容はこのあたりです。訪問からじっくりと誘う人、いきなり通所できる人の両方に対応するつもりです。その参加者の関心、できることを生かすことが、はっきりしない計画に具体性を与えてくれるでしょう。