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不登校・引きこもりの解決とは社会にある問題全体の解決に重なる

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
2014年1月26日 (日) 12:27時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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不登校・引きこもりの解決とは社会にある問題全体の解決に重なる

〔回答その10〕
質問されていることからはずいぶん離れた答えをしていると思われるかもしれません。
それはやむを得ませんが、結局ここまでを見通せないと途中の中間のことに終わるからです。
中間的にも対応する意味があります。
しかし、次つぎと相談をしてくる人たちが表しているのは、社会の変動期において、この時代のこの世代の人たちがどうしようとするのかの手がかりのなさ、未来がとらえられない葛藤を打開する展望に関係します。
それは社会全体が持つものなのですが、それをもっとも敏感に感じ取るのはこの世代の人たちなのです。
成長期に出会う困難ほど大きく影響するものはないかもしれません。

不登校問題の社会的な解決という視点で見るなら、子どもが学校に登校するようになって問題がなくなる形ではないと思います。
個別の不登校の子どもの問題を解決することはこのなかに含まれることですが、独自に対応することになります。
社会的な解決は、子どもが学校に登校する・しないに関わらず、成長と発達に必要な学習能力や対人関係の力を身につける社会的な条件ができることです。
これまでは学校に行くことで子どもはその力を獲得してきました。
不登校の子どもには登校とは違う形でそれらを達成でき方法ができる可能性も生まれます。
そうすると登校する意味が変わります。
学校が相対化されることにより、不登校の社会的な問題が消失するのです。

こう考えるとサポートの意味も違ってきます。
“サポート”の根底はサポートの対象とサポートする側は同じ人間であることにたどり着きます。
長いサポート活動のなかにはサポートの対象者を引き上げるという意識が優位であった時期もあります。
相手の状態においてはそれが必要なこともあります。
しかし、基本的・一般的なことはサポートする側とサポートされる側には上下関係はありません。
活動レベルが高くなれば多くの支援者がその方向に行くものと思います。
引きこもりというサポート対象になる人が経験していることは、要するに人間が、人類が経験していることです。
サポートする人間がもつ問題とかわらないのです。

*お返事の全体は、不登校情報センターのサイトの中に加筆修正のうえ掲載します。

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