豊島区人事課障害者雇用推進グループ
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ページ名 豊島区人事課障害者雇用推進グループ 東京都豊島区(障害者)
ひろがる、障害者支援の「輪」
障害のある人がもっといきいきと働ける環境や機会を増やすため、企業とも連携して障害者雇用に関連する事業の幅を広げています。
◆SUPPORT 令和5年から
豊島区役所での取組み
障害のある人が区役所で働く「オフィスサポートセンター」
障害のある職員の活躍を推進するとともに、区職員の共生意識の醸成と、業務効率の向上を目的として開設しました。
障害のあるオフィスサポーターが、支援員から仕事の指導や助言を受けながら、依頼された業務を行っています。
問合せ:人事課障害者雇用推進グループ【電話】03-4566-2568
◆CHECK 担当する業務
印刷/折り/封入、封緘(ふうかん)/データ入力/郵便処理/端末の貸出しなど
○仲間と助け合い苦手な作業も克服
オフィスサポーター佐藤旭さん
以前から区役所を訪れることが多く、自分も区政に関わりたいと思ってここで働くことにしました。
様々な部署から依頼された印刷業務や広報紙の梱包、オフィスサポートセンターで使うためのマニュアル作りなどを担当しています。
自分が担当した印刷物を区民の方が手にしているのを見るとうれしいですね。
私は作業を正確に進めるのが苦手で、最初は広報紙をきれいに折って封入することができませんでした。
そんな時にほかの職員が私に合った方法を提案してくれて、やり方を工夫したおかげで今では得意業務になりました。
ここで仕事を続けていると、体が健康的になった気がします。
スタッフはそれぞれ得意・不得意が異なるので、特性を活かして助け合いながら働いています。
◆SUPPORT 令和6年11月 サンシャインシティでの取組み
「働きたい」を応援する、23区内初の実証実験を行いました
区と(株)サンシャインシティは、「新たな障害者雇用モデルの実証実験に関する協定」を9月に締結しました。
一般就労が困難な障害者が働く実証実験のフィールドとしてサンシャインシティの事業所を提供してもらい、各モデルの導入効果と課題を検証。
障害者の就労機会の拡大につなげ、地域や一般就労の課題解決を目指します。
1つの事業所内で2種類の実証実験を行うのは、東京23区内では初の試みです。
問合せ:豊島区障害者就労支援センター(障害福祉課施設・就労支援グループ)【電話】03-3985-8330
◆CHECK 2種類の実証実験
遠隔操作型分身ロボット雇用モデル
主に障害により、外出して就労することが困難な方を対象としたモデル。
対象者が自宅などの遠隔地から分身ロボット「OriHime」を介して、サンシャインシティ事業所内で接客対応を行う。
超短時間雇用モデル(豊島区版)
主に障害により、長時間労働が困難な方を対象としたモデル。
サンシャインシティの事業所内で行っている業務の中から、1日に30分~1時間の短時間就労を行う。
※OriHimeは(株)オリィ研究所の登録商標です。
OriHimeを通した接客対応のしくみ
働く人
障害などにより、外出して就労することが困難な方が、外に出ることなくスマホやパソコンで遠隔操作を行う。
OriHime
身振り手振りやアイコンタクトを交えた「その場にいる」ようなコミュニケーションを用いて接客。
顧客
案内や見守りなどの際に、機械ではなく、人と会話をすることで、顧客の満足度向上に繋がる。
◆FOCUS
○分身ロボットOriHimeを介した新しい働き方の実証実験
都立特別支援学校 鈴木祐衣菜さん
社会の一員として活躍できるチャンスが広がることに期待して
遠隔地からOriHimeを操作するOriHimeパイロットとして実証実験に参加します。
主な役割は、「サンシャイン60展望台てんぼうパーク」にある子どものハイハイスペースやエレベーターホールでの接客です。
私は左半身に麻痺があるため、手を使う動作は右手で行い、移動には車椅子を使用しています。
これまで、職業実習でさまざまな就労を体験しましたが、バリアフリーを考慮した就労先であっても、通勤や職場のハード面で課題を感じる場面が多々ありました。
しかし、今回の実験は通い慣れた学校から操作ができます。
画面越しにお客さまを見て話したり、ロボットを動かしたりして、自分の分身のように振舞えるOriHime。
私のように体が不自由な方でも、OriHimeを介して働く環境が整えば、様々な業種で働くチャンスが広がると期待しています。
この機会にパソコンの操作やコミュニケーション方法を学び、卒業後の進路につなげたいです。
ご家族の声
通い慣れた学校で、以前から憧れていたOriHimeパイロットの仕事を体験できることに、娘はわくわくしているようです。
事前準備から意欲を示し、計画的に取り組んでいる姿を見て、親としても非常にうれしく思います。現在、娘は高校3年生です。
卒業後の進路を見据えて職業実習に取り組んでいましたが、車椅子使用という制約がある中での就職活動は予想以上に難しく、先行きが見えない状況でした。
この実証実験が、卒業後の進路につながること、そして区内における車椅子ユーザーの就労先拡大につながることを期待しています。
INFO 発達相談窓口
発達に関すること…児童発達支援センター【電話】03-6777-0370
学校生活のこと…教育センター教育相談グループ教育相談担当【電話】03-3971-7440
発達障害に関すること…障害福祉課発達障害者相談グループ【電話】03-4566-2445
〔広報としま 令和6年12月1日号(特集版)〕