Job:フロント係(ホテル)
フロント係(ホテル)
〔2003年原本〕
ホテルの受付(フロント)で、お客の予約、利用手続、案内、会計、荷物あずかりなどをする人で、
フロントあるいはフロントマン(女性もいます)とよばれます
。
受付カウンターの内側にいつ狭義のフロント係とカウンターの周辺にいる広義のフロント係がいます。
周辺にいる広義のフロント係は
①ドア-マン(ドアボーイ)。玄関でお客を迎えるために待機している人。
②ベルボーイ。ドア-マンからお客をひきつぎ、フロントまで誘導し、手続きを終えた人を客室まで案内する人。
ベル、ベルマルともいいます。
③ロビーアテンダント。
ロビーにいて、お客の質問にこたえ、案内できるように待機している人。
④クローク。フロント近辺に設けられている手荷物あずかり所で働いている人。
ホテルの仕事分担のしかた規模によってこれらは兼業になっている、分化していないことがあります。
狭義のフロント係が普通にいわれるフロント係です。
仕事内容はいくつかありますが、宿泊者は必ずここを通りますので、ホテルの顔になれます。
具体的には、宿泊予約(主に電話)、チェックインとチェックアウトの手続、キーやメッセージなどの受け渡し、案内、そして料金受け取りです。
お客さんからの苦情処理をすることもあります。
このうち案内は、ホテル内部案内よりも、周辺の名所や土産物、交通機関、タクシーの手配などが多く、
大手ホテルではインフォメーションデスクを特別に設けて、対応しているところもあります。
観光相談役になります。
フロント係の仕事は要するに接客業です。
どんな場合でもお客の落ち度を問いつめるようなことはできません
。精神的にタフでないとつとまりません。
さらに外人客も来ますので、英語そのほかの会話ができることもますます求められるようになっています。
勤務体制は、ホテルが年中無休、24時間営業であるのに合わせて、24時間体制です。
交代勤務で、夜間勤務もあります。
女性は昼間勤務が多いのですが、そのぶん男性は夜間勤務が多くなります。
健康第一です。
フロント係になるには、まずホテルも就職しなければなりません。
特別にフロント係と決めて応募することはありません。
就職後、ホテル内のレストランでウェイター、(ウェイトレス)をしたり、客室係となって客室内の掃除をしたり、
ドア-マンやベルボーイの経験を3年くらいしないとフロント係にはなれません。
フロント係は、ホテルで最も目立つ、ホテルを代表する仕事で、将来の幹部候補生と考えられているようです。
語学や幅広い教養を要求されますので、一般には大学卒が多いのですが、
専門学校などのホテル学科で学んで、フロント係への道をすすむ人もいます。
〔給〕は〔並〕です。
職種としてよりは、むしろホテルの状態による差か大きいようです。
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