白河市こども支援課
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所在地 | 〒 福島県白河市 |
連絡先 | 【電話】内2136 |
子育て情報 白河っ子応援センター“ぽっかぽか”
小学校に入るまでにできてほしいこと
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
医学部小児科学講座 教授 横山浩之(よこやまひろゆき)
~第4回タブレット学習は学力を低下させる?~
最近、幼児にタブレットなどを与える家庭が増えています。学校でもICT教育が始まっています。
しかしながら、幼児にタブレットを与えると、たいがい良い結果にはなりません。
悪影響は、不登校やひきこもり、家庭内暴力の形で思春期にでてきます。
iPadを作ったジョブスは、息子にiPadを与えなかったそうです。
パソコンやタブレットが悪いわけではありません。使い方が問題なのです。
包丁やカッターナイフといった刃物は、家庭生活に必要な道具です。
しかし、悪い使い方をすれば、人や動物を傷つける凶器になってしまいます。
小学2年生が、授業中に立ち歩いたり、保護者に反抗したりするようになったために来院しました。
小学1年生まで症状がないことから発達障害は理由になりません。
発達障害の症状はずっと存在するからです。
この子どもの場合は、家庭内で行っていたタブレット学習が原因でした。
なぜタブレットなどが行動異常の原因になるのでしょうか?
保護者と子どもとの間にこころのやり取りがなく、対人関係が育たないからです。
保護者が教えるのとは雲泥の差があるのです。
先の患者さんも、タブレット学習をやめてもらい、そのうえで保護者にたっぷり遊んでもらって、そのかわり、子どもが保護者のお手伝いをして保護者を助けてもらうことで、学校での行動異常は消失しました。
さらに保護者が勉強を教えたら、テストの点数はぐんぐん上がっていきました。
OECDによるPISA2015年報告書でも、学校でコンピュータを使う時間が長すぎると、読解力が下がるという大規模調査の報告があります。
タブレット学習が過ぎると、学力低下につながることを覚えておきましょう。
問合せ:本庁舎こども支援課【電話】内2136
〔広報しらかわ 令和4年3月号〕