上ノ国町の地域共生社会
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ページ名 上ノ国町の地域共生社会 北海道上ノ国町(地域共生社会・北海道)
地域のつながりから孤立を防ぐ〜地域共生社会の考え方から〜
今月は 社会福祉士 佐藤綾香です
急速に進行する高齢化と人口減少が全国的な問題になっています。
上ノ国町も、10年前と比べると約1,000人もの人口が減少し、おおよそ2人に1人が高齢者(65歳以上)という地域となりました。
時代の変化と共に、地域・家族など人々の支え合いの機能が弱まり、地域から孤立し、様々な課題を抱える人が増えてきたことから、今後の日本のビジョンとして掲げられた『ニッポン一億総活躍プラン』(2016)の中で、地域共生社会の考え方が初めて示されました。
◇上ノ国町 高齢者状況一覧
◇地域共生社会とは-『我が事』『丸ごと』の地域づくり
地域共生社会とは、すべての人々の生活の本拠地である地域を基盤として、人と人とが『丸ごと』つながり、地域の課題を他人事ではなく『我が事』として考え、住民一人ひとりの暮らし・生きがい、地域をともに創っていくことを目指しています。
▽人・地域の支え合い孤立しない社会へ
我が事…他の人の課題は将来の自分や家族の課題となるという考えのもと、住民主体で地域課題に取り組み、暮らしやすい地域づくりを追及することで、ゆくゆくは自分の利益へとつながる考え。
丸ごと…高齢者、障害者、子どもなど世代や背景の異なる人々が、互いの多様性を尊重し、つながることで、様々な困難を抱えた場合でも社会から孤立せず、支え合うことが出来るという考え。
地域共生社会:誰もが支え、支えられるという共生型の社会
◇地域のつながりが求められるようになった理由
これまで、暮らしにおける様々な課題は、年金、医療、介護など社会保障制度を中心に対応されてきました。
しかし、財源不足などの影響により、公的支援のみでの対応が難しくなってきていることから、その代わりとして、地域でのつながりを育み、誰もが尊重された支え合いの中で、孤立せずその人らしく生活できるような地域の姿が求められるようになりました。
◇最後に
地域共生社会は、今後、日本社会全体で実現していこうとする社会全体のビジョンです。
社会から孤立してしまう人が一人でも少なくなるよう、人と人、人と地域のつながりの重要性を改めて認識していくことが大切なのではないかと感じています。
〔広報かみのくに 令和5年1月号〕